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災害時の停電・断水サバイバルを乗り切るキャンプ道具6選

投稿日:

TEXT: 大森弘恵  PHOTO: 大森弘恵

キャンプは、そもそも水道や電気のない“ちょっと不便な暮らし”を楽しむこと。それゆえキャンプ道具は、数時間〜数日、ライフラインが絶たれてしまう災害時に役立つことが多いのだ。
そんなキャンプ道具の中でも災害時に役立つものをピックアップしてみた。

燃料が入手しやすいカセットボンベ式バーナー

キャンプでも災害時でも、暖を取る・調理など“熱源の確保”がマストだ。
ホワイトガソリンや灯油、OD缶(アウトドア用の丸い缶)、アルコールなどいろいろな燃料があるが、もっとも手に入りやすく安価なのがカセットボンベ。家庭用の卓上コンロで使用するスプレー缶のようなアレだ。

カセットボンベ式のバーナーは低温時に弱いと言われてきたが、近年は風対策や低温対策をとったバーナーやストーブが登場しており、これらはキャンプで非常に頼りになる。
また、うれしいことに高い安全性を確保した屋内・屋外兼用のバーナーやストーブも誕生しており、これなら日常でもキャンプでも、そしていざというときにも安心して使えるのだ。
また、『防風タイプ』の卓上コンロなら家の中ではお鍋などを楽しめ、屋外でもお湯を沸かすなど簡単な調理はできる。

 

闇夜を照らす電池不要の「ソーラーランタン」

たとえほのかな明かりでも、光があるとホッと安心できる。
室内や車内でも使える乾電池式ランタンが便利だが、いざ使おうと思ったときに乾電池のストックがない、電池切れとことも。

太陽光でチャージできるソーラーランタンならその心配はない。
できれば複数用意しておきたい。災害時に、昼間にバッテリーをチャージ→夜はそのうちの1個使用……と言う具合にローテーションを組めば、天候が悪い日があっても安心だ。

 

焚き火や太陽光でスマホを充電

ひとりに1台は持っているスマートフォン。いざというときは知人や親族への連絡に不可欠だし、最新情報を入手するときにも欠かせない重要なツールなのは言うまでもない。

クルマのエンジンを始動できる大容量の充電池(バッテリーチャージャー)や、焚き火の熱や太陽光から発電してUSB機器に充電できる道具があると安心感が違う。クルマのエンジンを掛けっぱなしにできない状態での使用が前提なので、キャンプ場でも役立つこと間違いなし。

 

海外の水や風呂の水に使える浄水器

ご存じの通り、水は重くてかさばる。いざというときのために飲料水をストックしておくのは重要だが、置き場所に困るのも事実だ。
そこで、お風呂の水や川の水を安心して飲むためにポータブル浄水器があると便利。
浄水器は、吊しておくと自重で浄水できるタイプや、押し込むだけで簡単に濾過されるものを選ぶといいだろう。災害時はもちろん、キャンプや海外旅行でも役立つすぐれものだ。
また、水をためられる折りたたみバケツ、ジャグなどを用意すれば、水をストックできる。フタがしっかりと閉められるタイプならなおいい。
ちなみに、水は1リットル=1kgと重いので、お買い物で使用するキャリーカートを持っていると給水所から水を運ぶのがグッと楽になるはず。

 

プライヤー系マルチツールは万能アイテム

防災用品としてはナイフ中心のマルチツール(アーミーナイフなど)が知られているが、できればプライヤーがメインのマルチツールだと使用頻度が格段に高くなる。

プライヤーメインのマルチツールは、本来の工具としての使い勝手もなかなかのものなのだが、たとえば火に掛けたBBQ網や鉄板の移動、鍋をつかむなんてときに、専用のトング不要でポケットからプライヤーを取り出せばOK。

小さな焚き火台なら、薪用トングがわりにだって使えるし、硬く締まったロープをゆるめる際にも重宝する。
物資が不足するときこそ、マルチに使えるアイテムが役に立つ。

 

冷蔵庫の中身はクーラーボックスに避難

電気が使えなくなったら、冷蔵庫の中の食材が無駄になりかねない。
停電になったら、氷や冷凍食品を保冷剤がわりに、要冷蔵食材をクーラーボックスに移動させるとよい。

もちろん、キャンプシーンだけでなく日常生活でも使える。
夏場の買い物では食材を衛生的に持ち帰ることができるので、保冷力自慢のクーラーボックスと小さくたたんで収納できるクーラーバッグを持っているといいだろう。
なお、最近ではカセットボンベを使用して保冷可能なクーラーボックスもあります。少々お高いのですが、チェックしてみてくださいね。

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