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61歳最年少ドライバー「中谷明彦選手」がレジェンドカップ第1戦を制する

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

初開催となった歴代名ドライバー対決は
大御所同士のバトルなど見どころ満載!

2018年11月17日(土)〜18日(日) 静岡県・富士スピードウェイで、富士チャンピオンレースシリーズ第6戦が開催。今回は、富士チャンピオンレース以外に、インタープロト・シリーズの第7戦及び8戦、KYOJO-CUP第4戦なども組み込まれていた。さらに今回初開催の「AIM Legend Cup 2018」が組み込まれていた。

「AIM Legend Cup 2018」とは、往年の名ドライバーによって組織された「Legend Racing Drivers Club(レジェンドレーシングドライバーズクラブ)」がレース運営・主管するもので、参加資格はレジェンドレーシングドライバーズクラブ会員となっている。

記念すべき第1回目のレースには17名が参戦。ドライバーは、ゼッケン順に、鮒子田 寛、見崎清志、長坂尚樹、岡本安弘、戸谷千代三、中谷明彦、高橋国光、柳田春人、中嶋 悟、黒澤元治、大久保 力、関谷正徳、多賀弘明、北原豪彦、武智勇三、桑島正美、清水正智(敬称略)といった蒼々たるメンバー。
参戦ドライバーの年齢を合計すると1234歳。平均年齢は72.6歳となる。ちなみに最高齢は多賀選手の84歳、最若手は中谷選手の61歳である。

使用するマシンは、VITA-01(ウエストレーシングカーズ製)で、タイヤは横浜ゴムというワンメイクレース(FCR-VITAやKYOJO-CUPに参戦するマシンを使用)。マシンとドライバーの組み合わせは事前に抽選で、当初はハンディキャップ制を取ることも検討されていたが、結果的にはノーハンデのガチンコバトルとなった。

決勝前日の17日には20分間の練習走行/予選セッションがスタート。
見崎選手のマシンは、駆動系トラブルの修復のため走行できず。またセッション中に北原選手が単独クラッシュ。北原選手は病院へ搬送されたものの、幸い大事には至らず。
ポールポジションを決めたのは中嶋選手(下の写真)、コンマ2秒差で2番手に中谷選手、そして3番手には関谷選手というオーダーとなった。

決勝レースでも、予選タイムで2分3秒台を出していたこの3名がレースをリードする。
2周目には中谷選手が中嶋選手をパスしてトップに立ち、そのまま最後には5秒以上の差をつけて8周のレースを終了。
諸先輩を差し置いて優勝した最年少ドライバーの中谷選手に対して、「空気を読めてない」と周囲に冷やかされていたが、マシンを降りてからも表彰台まで中谷選手は終始笑顔だった。

レース中は、トップ集団以外でも各所で大物同士のバトルが繰り広げられ、見ごたえたっぷりのレースだった。さらに、72歳で現役のVITAドライバーである見崎選手は、最後尾スタートながらベストタイムを出しつつ追い上げ、最終的に4番手でフィニッシュした。

パドックでは、サイン会やトークショーも行われ、いつもの富士チャンピオンレースシリーズ以上に多くのファンが富士スピードウェイに詰め掛け、大盛況であった。

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