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「キャンピングカーの自動車保険」普通車とはなにが違う?

夫が事故っても自動車保険があれば妻は安心!
そこで知っておきたい”落とし穴”とは

「キャンピングカーって、価格は高いし、サイズは大きいし、見た感じもゴージャスだし、きっと自動車保険も高いんじゃな~い?」。

「ブッブ~ッ!それは違います」。

実際は、同じ価格の普通車よりも安い位です。というのも、保険料は事故発生数などの統計に基づいて毎年改定されていますが、キャンピングカーの事故は少ない為に保険料は割安な傾向なのです。
キャンピングカーは多少、おデブちゃんなのでスピードは余り出ません。だから、車体を擦る事があっても、人身事故や、全損事故の様な重大な事故は少なく、損害率が低くなって保険料も安くなるという訳ですね。

では、キャンピングカーの自動車保険の加入は”カンタン”かというと、そうは問屋が卸さない。
いや、保険屋さんが取り扱っていない場合があるので、要注意なんです。キャンピングカーの殆ど(普通車でないキャンピングカー)は、8ナンバーと呼ばれる「特殊用途自動車扱い」で、取り扱う保険会社が少ないのですね。
また、取り扱いがあっても、車両保険で補償できる上限が、500万~1000万円までというケースが多く、大概のキャンピングカーは問題ないけど、輸入車とか高額なキャンピングカーだと対応ができないという事もあります(約2000万円まで対応できる保険会社はあります)。

更には、輸入車や形式不明のキャンピングカー、あるいは車検証を取るまでの間、保険代理店が見積もりを作成できずに保険に入れない事も……。

また、めでたく保険に加入できても、万が一、事故にあった場合、事故などでレッカー牽引するのに、JAFだと距離や重さに制限のある場合があります。よって、大型のキャンピングカーでも、無制限でレッカー牽引に対応してくれる保険かどうかも確認が必要ですね。

このほかに、普通車の様に保険料の月払いができず、キャンピングカーでは一括払い(年払い)になるケースも。一挙に、ど~んと支払いとなって家計に響き、奥様のご機嫌も一挙にど~んと悪くなるという心配というか、不幸?もあります。

また、キッチン、クーラー、電子レンジや、ヒーターなど、事故による内装設備の損傷も補償範囲になるかどうかの確認も必要ですよ。特に旅先での修理は、部品があるか、その修理ができるキャンピングカービルダーさんがあるかも重要です。
早急に問題が解決できる様に近くのビルダーさんを紹介してくれる保険会社もあります。クルマも保険も、ちょっとスペシャルなので、安全・安心・快適なくるま旅の為に一度、チェックしてみるといいですね。

 

原稿&イラスト:さいば☆しん

さいば☆しん(彩羽森:くるま旅作家)

キャンピングカーで日本全国くるま旅。主にキャンピングカーで漫画&コラムを創作、キャンピングカー雑誌や関連サイトに連載したり、ショーイベントではトークショーで、キャンピングカー&くるま旅の素晴らしさを伝える。体内に凶暴な腹の虫を飼っていることでも有名。

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