100万円のゴルフ6で選ぶ基準とは?
〜走行距離より過去の整備履歴を優先したい〜
中古車の現況を整理すると、ゴルフ6の最安値は約30万円程度から。走行距離10万kmオーバーの個体や退色の目立つアマリリスレッドメタリックなどが総じて安い傾向にあるが、なかには走行距離2万km台で車両価格38万円という個体も見られた。
しかし、中古車選びにおけるイマドキの常識としては、走行距離よりも過去の整備履歴や交換部品が判明する個体を選ぶほうが堅実。最も古い年式では10年落ちになるため、走行距離が不自然に少ない個体はプロの目から見ると「シビアコンディション」になる。
”シビアコンディション”とは、自動車が年間に走行する距離が多すぎたり、走行条件が良くない個体を示すもの。ところが、チョイ乗りといった短距離走行の繰り返しが多かったり、走行距離があまりに少なすぎても車両にとっては良くない。
距離が多ければ相応のメンテナンスが施されているかが重要であり、距離が少なければ消耗品の交換やオイル交換などのメンテナンスが的確に行われてきたかを整備記録簿などで確認しておくことが大切。むしろ、走行距離は年式相応(目安としては年間1万km走行程度)でありながら、整備履歴を追いかけた時に消耗部品や経年劣化で悪くなるような部品交換を済ませている個体が、実は安心して乗れると言えるだろう。
狙うべきグレードは?
〜特別仕様車でワンランク上を目指せ〜
ゴルフ6の特別仕様車は2011年の8月から販売されたため、どれも比較的新しい。
「Premium Edition(写真)」は、駆動装置の効率性に改良が加えられ、アイドリングストップシステムの採用や、エクステリア&インテリアの装備がワンランクアップ。「Meister Edition」は、基本装備はそのままシート素材等を簡素化することで価格を下げたモデルだ。
こうした特別仕様車に狙いを定めれば、旧型ゴルフと言えどもまだまだ現役で乗れるほど、過不足はない。