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トヨタ直系カスタムブランド「TRD」と「トムス」のそれぞれの違いとは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

TRDはトヨタ直系のワークスチーム

「TRD」も「トムス」もトヨタのモータースポーツ活動の看板ともいえるブランドだが、両社には大きな違いがある。簡単にいえばTRDはトヨタ直系のワークスチームで、トムスはトヨタのオフィシャルチューナーとして密接な関係があるが、トヨタとの資本関係はないので、セミワークスといった存在だ。

TRDは、1954年に創業されたトヨペット整備(株)(中古再生業)がルーツ。1963年の「第1回日本グランプリ」の頃からトヨタのモータースポーツ業務を正式に委託され、1965年にTRDの前身である特殊開発部を設立。オイルショック後の1975年に、モータースポーツ部品等の開発販売を行う「トスコ・デポ」(トヨタスポーツコーナーの略・現TRD)が新設され、翌年からTRDブランドとして活動を開始し、現在に至っている。

トヨタのワークスとしてレーシングカーの開発やカスタムパーツ、アフターパーツの開発・販売、エンジン開発、GRMNの開発と生産、コンプリートカーやコンセプトカー、さらには高規格救急車「ハイメディック」などの特装車両の開発・生産を担当するなど、その活動は多岐に渡る。

ワークスチームと言われているが、「チームTRD」としてはレースに参戦はしていない。TRDは“Toyota Racing Development”の略で、会社名は「トヨタテクノクラフト株式会社」だったが、2018年4月以降、トヨタモデリスタインターナショナルおよびジェータックスと統合し、『株式会社トヨタカスタマイジング&ディベロップメント』となった。

 

一方の「TOM’S(トムス)」は、1974年の設立。

設立者は同年のマカオグランプリギアレース総合優勝し、「マカオの虎」と呼ばれたトヨタのファクトリードライバーだった舘信秀と、トヨタディーラーのスポーツコーナー責任者であった大岩湛矣のコンビ。
社名のTOMSも、「舘、大岩、モータースポーツ」の略とされる。

1975年にトヨタチューニングショップの認定を受け、1982年にグループCに初参戦。トムスセリカCでWECに出場し、5位入賞を果たす。また、1985年にル・マン24時間に初出場し、1987年からはトヨタワークス=「トヨタ・チーム・トムス」としてル・マンに参戦した。写真は1985年に出場したマシンだ。

以後、JGTCやSUPER GT、F3、スーパーフォーミュラなどのトップカテゴリーレースで、数々のタイトルを獲得。国内有数の名門レーシングチームとして知られている。1987年~1998年までトムスのヨーロッパの拠点となっていたトムスGBは、その後売却され、ケータハムF1チームのファクトリーとなったのだ。

レース活動以外ではトヨタ車&レクサス車のアフターパーツの製造販売やオリジナルグッズ、ミニカーなども手掛けている。
なおトムスは、2018年2月からゲームコンテンツ会社(インターネット企業)の株式会社モブキャストホールディングスの連結子会社となったことも付け加えておこう。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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