キャンプや車中泊だけではない!
年中行事こそ大活躍な”キャンカー”の使い方
春夏秋冬、一年通して、ごく普通の当たり前になっている年中行事も、キャンピングカーを使うと一味も二味も変わってきたりします。
例えば、誕生日。シーフード好きな奥様の為に、新鮮な素材が手に入る海辺の街に行き、海が見える所でハッピーバースデイ! 「あら素敵、アナタ愛してるぅ〜」と、ン十年ぶりに想いが燃え上がるかもしれません。
また、ラブリーな行事と言えば七夕ですが、都会では街の照明が原因の「光害」で、天の川どころか、目をこらしても、星一つ見えない事も。更に悪天候ともなれば、年に一度の逢瀬の晩も台無しですよね。
そこでキャンピングカーに飛び乗って、星が綺麗で天気の良いエリアまで、ひとっ飛びはいかがでしょうか。ついでに都会では、中々、手に入らない笹の葉を見つけて願い事を短冊に書けば、想いも天に通じるかもしれません。
お空ついでにお月見では、普段はお隣の家に遮られて、月が見えず、無理してギックリ首になったりする場合も。キャンピングカーで「お月見キャンプ」と洒落こめば、お月さんを肴にゆったり素敵な夜長を過ごす事ができます。
さらに収穫の秋には、その一年の恵みを現地まで行って農作物から、魚介類、新米、新酒まで、その旬を楽しむ事が可能。食べ過ぎても問題なし。冬に備えて”ミートテック(肥満)”の準備だと、居直りましょう。
そして極めつけはクリスマス。平成最後の素敵な一日は終わってしまいましたが、世間ではレストランの予約地獄ですよね。やっと予約できても、周りは同じ類のカップルがわんさかザワザワ。でもキャンピングカーでクリスマスなら、予約要らずの文字通り「二人の世界」が実現し、それは神々しい聖夜を過ごせます。
いよいよ一年の終わりである大晦日は、近所の蕎麦屋やスーパーのパックに入った蕎麦ではなく、蕎麦処まで行って、美味しい年越し蕎麦を食べるとか、鐘の音がすぐそばで聞こえる所まで行って、鐘の音を待ちながら、紅白歌合戦、そしてゆく年くる年を楽しむとか、初日の出が水平線から出てくる海岸まで泊りがけで行って、初日の出を拝む新春キャンプをするとか、神社のそばだったら、初詣一番乗りを目指すとか、年末から新年まで、やりたい放題です。
また、元々、お正月には調理をせずに、まったりと過ごす為にある「おせち料理」は、いわば、色々と、ゴージャスに食材がコンパクトに収まった立派な携行食にもなるので、そのまんま、キャンピングカーの中に持ち込めば快適そのもの。お屠蘇におせち料理で、これは春から縁起がいいなあ~~!と、新年の快適なキャンピングカー始めとなります。
執筆&イラスト:さいば☆しん
さいば☆しん(彩羽森:くるま旅作家/くるま旅コンサルタント)
キャンピングカーで日本全国くるま旅。主にキャンピングカーで漫画&コラムを創作、キャンピングカー雑誌や関連サイトに連載したり、ショーイベントではトークショーで、キャンピングカー&くるま旅の素晴らしさを伝える。体内に凶暴な腹の虫を飼っていることでも有名。