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ステーションワゴンなのにスポーツカー顔負けの走りを魅せるクルマ5選

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TEXT: 山本晋也  PHOTO: Auto Messe Web編集部/アウディ

4)三菱ランサーエボリューションワゴン

(生産期間:2005年~2006年)

 スタンダードセダンの「ランサー」をベースに、WRC(世界ラリー選手権)で勝つためのパッケージを与えられたのが「ランサーエボリューション」シリーズ。その心臓部として長らく使われた4G63型エンジンはカタログ値を圧倒する実際のパフォーマンスによって多くのファンを生み出し、また幾多の勝利を重ねるまさに原動力となった。

 そのランサーエボリューションにはステーションワゴンが用意されたことがある。曲げる駆動システム「AYC」こそ設定されなかったが、2リットル直4ターボ最強ユニットである「4G63」には6速MTが組み合わされた(5速ATの設定もあった)。

 実際、スーパー耐久で活躍したほどで、国産ステーションワゴンとしては歴代最速の一台に数えられる。中古車価格はATであれば100万円前後で見つけることもできるが、MTになると200万円を超えるプライスをつけている個体も珍しくない。

5)日産ステージアオーテックバージョン260RS

(生産期間:1997年~2001年)

『スポーツカー顔負けのステーションワゴン』というテーマにおける真打ちといえるのが、かつてオーテックジャパンが生み出した「ステージア オーテックバージョン260RS」だろう。日産のミドル級ステーションワゴンのステージア(スカイラインと共通プラットフォーム)に、当時、最強の国産車であったスカイラインGT-R(BCNR33)のパワートレインを、ほぼ移植したといえる内容から“GT-Rワゴン”と呼ばれることもあった
ほどだ。 すなわち、エンジンはRB26DETT型2.6リットル直6ツインターボ、トランスミッションは5速MT、駆動系はアテーサE-TS(電子制御トルクスプリット4WD)という仕様であり、ブレーキもブレンボ製システムにアップグレードされていた。ステーションワゴンボディにRB26DETTエンジンを積むにあたりボディ各部を補強され、サスペンションは専用セッティングの四輪マルチリンク。 足元は17インチのBBS製アルミホイールに225/50R17のポテンザを履くといった具合だ。エクステリアでも専用フロントバンパーや大型ルーフスポイラーで武装、特別なステーションワゴンであることを声高にアピールした。中古車の流通量は多くはないが、150万円前後からの値付けとなっており、プレミア価格にはなっていないようだ。

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