雨の日など摩擦係数が低いと撥水コーティング効果は得られにくい
ちなみに「雨に日に初めて動かすのでも良いのでは?」と思われることでしょう。
しかし、雨でガラスが濡れてしまうと摩擦係数が低くなりシリコンが染み出しにくく、染み出したシリコンがガラス面に付きにくいので本来の撥水効果が期待できなくなってしまいます。
これがシリコンワイパーの交換作業はガラスが乾いた状態で行うことを勧める理由です。
撥水コートをするとワイパーを動かしたときにブレードがビビるイメージを持つ人もいるが、最近のものでは、ブレードの表面にグラファイト粒子をコートして滑りをよくする工夫も盛り込まれています。
これで雨の日の視界は向上しますが、よく見るとブレードの稼動範囲外は撥水されず水滴が付いたまま。とくにフロントウインドウの両サイドには見えにくい部分があるはずです。
この部分に大粒の水滴があると右折や左折などで斜め前方を確認するときに見えにくい、もしくは見えないという状況でしょう。とくに最近のクルマは左右のピラーが太くなっているため斜め前が狭くなっていますので、それに加えて水滴で見えにくい範囲があるのは事故予防の面から見ると危険な状態となります。
そこでシリコンワイパーに交換する際は、ブレードの可動範囲外に液体の撥水コート剤を塗布することを勧めます。これを施せば雨の日の視界はかなりのレベルで確保できるでしょう。メーカーによっては、この撥水剤をワイパーと同梱していますよ。
雨の日は事故が増える傾向ですから十分な視界確保は事故予防のための必須条件。そのためにもガラス撥水アイテムを有効に使って安全を確保して頂きたいと思います。