磨く・溶かす・貼るの異なる手法で
年末年始に愛車の目元をリフレッシュ
かつてのヘッドライトのレンズカバーといえばガラス製でしたが、近年はポリカーボネートという素材が使用されており、この樹脂が劣化することで黄ばんでしまうのです。主な原因は紫外線や熱、酸性雨なのですが、ヘッドライトの劣化はクルマが古ボケた印象に。ココをリフレッシュにしておけば、愛車のイメージは大きく変わりますよ。
ちなみに、黄ばみが酷くてヘッドライトの照度不足から、車検をパスできないこともあります。
そこで便利なのがヘッドライト専用のクリーナー。これまでもいくつか紹介してきましたが、今回は特にオススメな3つを作業手順とともに紹介しましょう。
必要以上に削ったり溶かさずヘッドライトを復元
劣化した部分だけを除去するので、必要以上にレンズを削ったり溶かしたりする必要がなく、ダメージを最小限に抑えて施工可能。また、施工後に洗車を繰り返してもコーティングが落ちにくいという耐久性の高さも魅力ですよ。施工もカンタンなので、DIYビギナーも安心です。
DIYに挑戦!!
まずはレンズの汚れを落とし、表面を濡れた状態に。次にクリーニングスティックで軽く擦り、全体がツルツルになったら水を拭き取ります。スポンジにコーティング剤を取り、レンズの端から中央へと塗り伸ばしていけば終了。
スポンジは円を描いたりせず、一方向へ動かすのがコツです。
有効成分が媒介となって働くスクラッチリムーバー
塑性変形で表面のキズが平滑化されるから、施工後は黄ばみやくもりが除去されて、レンズ本来の透明感が復活。しかも施工後のクリアなコンディションが、約2年間も持続可能というのも魅力です。
DIYに挑戦!!
まずはしっかりとレンズ表面をクリーニングし、汚れを落としておく。次に修正したい箇所へポリッシュ剤を塗る(軽い黄ばみなら約2cmが適量)。付属のクロスで円を描くように磨き、これを2〜3回繰り返すと終了です。
なお、素材自体を変形させるケミカルなので、念のために周辺部にはマスキンングしておくといいでしょう。1本で自動車5〜10台分の施工が可能なのもポイント。価格も手頃なので挑戦してみてください。
貼るだけで透明感をアップする新感覚リペア
特徴は黄ばみやくすみを目立たなくできるうえ、施工後は劣化防止や保護効果にも貢献。耐久性は5年と、末長く効果を持続できるのもポイントです。
くすみの原因となっている小キズ。この小キズの凹凸部分に粘着剤に含まれる水分が浸透し、キズを埋めて平らにすることで、くすみを解消するという仕組みです。
DIYに挑戦!!
ライト表面を洗浄し、シリコンオフで脱脂をする。施工に適した気温は20〜28度。それより低いときは湯煎でシートを温めるのがオススメ。
次にレンズ面とシートの表裏に希釈液を吹きつけ、はく離紙をはがす。施工の順番が記載された付属の解説図に従って、番号順に貼り進めていく。
シートのたるみが出やすい箇所は、ドライヤーで熱をかけて伸ばしながら慎重に。施工はヘッドライト形状によっては難易度が高め。曲面が多いヘッドライトだと少し苦労するかもしれません。
最後に、青空駐車の方はヘッドライトに毛布やシートでカバーをして紫外線から守ってあげることをオススメします。特に夏場はやっておくと劣化の進行を緩和できますよ。