加速性能が15%、電池の容量は55%向上
日産が電気自動車『リーフ』に新開発『e-パワートレイン』を採用して、パフォーマンスと航続距離を向上させた『リーフe+』を追加設定した。
『リーフe+』の最大の特徴は、航続距離が570km(JC08モード)と大幅に延びたことだ。つまり東京〜大阪を無充電で走りきれるわけだ。ちなみに従来からのリーフの航続距離は東京〜愛知の400km。電気自動車のウイークポイントだった航続距離の短さは、どんどん解消されている。
『リーフe+』が新たに採用した新開発『e-パワートレイン』は、現行リーフに比べ大出力のモーターと大容量バッテリーを搭載。
モーターは、最高出力160kW(リーフは110kW)、最大トルク340N・m(同320N・m)を実現し、80km/hから100km/hの加速時間が約15%短縮されている。また、最高速度も約10%向上したことで、高速道路の追い越しや巡航の快適度がアップした。
バッテリーは、エネルギー密度を約25%向上。セルの枚数を増やすことで、室内空間やデザインを犠牲にすることなく容量は55%アップの62kWh(リーフは40kWh)を実現。そして最大出力100kWの急速充電に対応させたのもポイント。従来の50kWでの急速充電に比べ充電時間を短縮できるため、電気自動車の利便性をさらに高めている。
リーフe+はリーフとの外観上の違いがほとんどないが、フロントバンパー下部二部ルーのリップスポイラーを追加。充電ポートに「e+」ロゴを配するなど、さり気なく差別化を図っている。
インテリアも大きな変更はないが、アクセルペダルの踏み加減を調整するだけで発進、加速、減速、停止までをコントロールできる「e-Pedal」の設定が車両重量の変化に合わせて最適化(リーフe+はリーフより160kg増)。さらに後退するときの制御も見直されている。
価格は下記表の通り。