走りの良さとプレミアム感をアピール
千葉県幕張メッセで開催されている東京オートサロンの日産ブースで興味深かったのは『ELGRAND The Sports Premium Concept』。
NISSAN GT-R(R35)からインスパイアされたシャイニーオレンジのボディカラー、R35型GT-R用のブレーキシステムと20インチホイールをインストール。日産のフラッグシップであるGT-Rのテイストをふんだんに投入したエルグランドは、日産のフラッグシップ・ミニバンといえる一台になっていた。
2018年12月に先進安全装備のグレードアップなどをメインにしたマイナーチェンジを行ったエルグランド。もともとLLサイズのプレミアムミニバンのパイオニアで、とくに“走り”の良さが持ち味だったクルマだ。
『ELGRAND The Sports Premium Concept』は、昨年末のマイナーチェンジを機に、もう一度、走りの良さとプレミアム感を究極に表現しようと企画された。
20インチのホイール(前後ともGT-Rのフロント用)、タイヤ、ブレーキキャリパー、ブレーキローターは、そのままR35型GT-Rから流用! さりげないローダウンと、ギリギリのツライチがアグレッシブだ。 インテリアもGT-R専用のアンバーレッドのセミアニリンの高級レザーをシートに採用。カバーではなく、職人による張り替えというこだわりようだ。
ピアノブラックのフロントグリルも精悍で、GT-Rをモチーフに、エルグランドの良さを際立たせる試みとして面白い一台。
参考出品なので、即市販化という動きはないが、このデモカーに対する反響次第で、何らかの形でカタログモデルにも反映されるかもしれない。
また2018年9月に日産ブランドアンバサダーに就任したプロテニスプレーヤー大坂なおみ選手とのコラボから生まれた、「X-TRAIL + Naomi Osaka Concept」と「NISSAN GT-R 大坂なおみ選手 日産ブランドアンバサダー就任記念モデル」もお披露目。
Xトレイルは、大坂なおみ選手の好きな色でもあるマットブラックに、プライベートでもよく着用しているゴールドの衣装をインスパイアするカラーの組み合わせでデコレーション。内装には、欧州向けのプレミアムタンレザーでスタイリッシュに。 ホイールはレイズの専用モデルで、ここにもゴールドがあしらわれていて、個性的なプライベートカー仕様に仕上がっている。
GT-RはPremium editionがベースで、ボディカラーが3色、インテリアは新規に3色の専用カラーが用意され、自由に組み合わせられるのが特徴だ。