マルチピースだからこその注目アレンジ
「ブラックリム」の効果は想像以上だった
ホイールメーカー「ウェッズ」は、ホイールを構成するリム部分をカラー変更できるオプションメニューを提案。千葉県・幕張で行なわれている「東京オートサロン2019」では、リムカラーをブラックに変更したサンプルホイールを数多く展示している。
このリムカスタマイズは、ディスクやピアスボルトなどを標準カラー以外に変更できる「カラーコーディネートシステム」のひとつ。対象ブランドは「クレンツェ」と「マーベリック」となり、ホイールを構成するリムとディスクが別体構造となる利点を生かしたメニューなわけだ。
今回の展示サンプルは、リム部分を深みのある特殊ブラック塗装済みに変更したもの。標準の光輝アルマイトリムは、アルミ特有の輝きを引き出して高級なイメージを与えるが、ブラックリムはどのような印象を放つだろうか。
荘厳かつスポーティ。2つの薫りを同時に醸す
会場には、クレンツェの最新作「マリシーブ」をそれぞれ左右(右:SBCポリッシュ×光輝アルマイトリム/左:ブラック&バフ ブラッシュド×ブラックリム)に装着したレクサスLSを展示。ディスクカラーこそ異なるが、光輝リムを履かせた運転席側よりも威厳に満ちた印象を与えていた。
また、スポーティな空気感を感じたのも特筆すべき。”スポーツ”を打ち出すブランドではないが、標準のマリシーブにはない表情を獲得できるのも魅力といえるだろう。
また、ブラックリムがもたらす効果はディスク部分にも影響する。
例えば、下写真のマーベリック最新モデル「マーベリック1105S」のように、同じディスクカラー(プレミアムシルバー)にも関わらず、ブラックリムの方がディスクの風合いに深みがあるのだが分かるだろう。これは外周のブラックがディスクに映り込んでいるためで、その陰影がさらに強調。クレンツェやマーベリックの持ち味である複雑なスポークラインだからこそ、その相乗効果は高いと言えそうだ。
他にもディスク部分の切削部分を引き立てるなど、ブラックリム化によるメリットは多い。リムのカラー化はハードルが高いように思えるが、ブラックならばボディカラーやスタイルを問わずに合わせやすく、簡単に上級カスタムを獲得できる。
さらにピアスボルトやセンターキャップを色変えして遊び心をプラスするのもいいだろう(オプション)。
リムとディスクが別体式のクレンツェやマーベリックならば、そんな特別を手にすることができる。
ウェッズの『リムカスタマイズ』は、1本あたり¥10,000で可能。ホイールのオーダー時にひと言を加えるだけで、より個性的に演出できる。
なお、ウェッズでは東京オートサロンのブースにて2019年の新作モデルも同時発表されている。クレンツェ、マーベリック、レオニス、ウェッズアドバンチャー、ウェッズスポーツといった人気ブランドの最新コレクションにも注目してほしい。