アウトドアの趣味を楽しむ相棒として
市販化へ大いに期待したい1台
1月11日(金)~1月13日(日)に開催中の東京オートサロン2019。
「SUZUKI(スズキ)」のブースで忘れずにチェックしたいのは、新型『ジムニーシエラ』をピックアップ化したコンセプトカーだ。4WDならではの走行性能と積載能力を両立し、DIYを始めとした趣味や生活の様々なシーンで活躍してくれるに違いない。
アメリカなど海外では需要が多いピックアップ・トラック。日本のメーカーも様々なモデルを市場に投入しているが、国内で販売する車種はごく一部でしかなく、どちらかといえば商用車としてのイメージが強い。
最大の理由はサイズの問題だろう。広大な国土を持つアメリカではスーパーマーケットまでの距離が遠く、食料や日用品をまとめ買いせざるを得ないケースが多いため、積載量と排気量の大きいピックアップはそれなりの需要がある。しかし日本ではそのあたりの事情がだいぶ異なるし、海外サイズの大きなボディも扱いにくいと敬遠されがち。小さなサイズで荷台があるとなれば軽トラックだが、快適性や装備の面からパーソナル・カーとはなりにくい。
そこに今回の『ジムニーシエラ・ピックアップスタイル』の登場である。
乗車定員こそ2名になるが必要にして十分な居住空間と積載スペース、コンパクトで取りまわしやすいボディサイズ、街乗りを快適にこなす装備と高い走破性。DIYやアウトドアなどの趣味を楽しむ相棒として、また日常の足としても非常に使い勝手がいい。
コンパクトな本格4WDでピックアップ、というパッケージは国内じゃ唯一無二の存在。アフターパーツの豊富さもお墨付きで、ユーザーが思い思いにカスタムを楽しむこともできる。現時点ではあくまで参考出品とのことだが、完成度の高さは市販化を見据えてると期待が膨らむレベルだった。