FORD F150改の足元を支えるのは
トーヨータイヤの極太サイズだった
2019年1月1日付で、「東洋ゴム工業株式会社」から「TOYO TIRE株式会社」に社名変更をしたトーヨータイヤ。
意外かもしれないが、社名に「TIRE(タイヤ)」を掲げるメーカーは、国内ではいまのところトーヨータイヤ1社のみ。東京オートサロン2019のプレスカンファレンスで挨拶に立った清水隆史社長も、「我々はモビリティ社会に貢献し続けるという強い思いを社名に込めて新たな扉を開きました」とその決意を表明していた。また、世界的にSUVシフトが進み、装着されるタイヤも大型化という流れがあり、性能とともに独創的な表情、デザインも重視していくことなどが語られた。
その意気込みどおり、展示車両も強力な存在感を発揮。ドリフト界のカリスマ的な存在であるケン・ブロックが作成した、フォードF-150のモンスターピックアップトラックが、日本初公開となった。
YouTubeで3週間前に公開され、すでに1200万回も再生されているケン・ブロックの最新作「Gymkhana TEN(ジムカーナ10)」にも登場しているマシン。ベースは1977年型のフォードF-150であり、エンジンはル・マン24時間レースでクラス優勝したフォード「GT LM GTE」用をベースにする3.5リッター「エコブースト」V型6気筒ツインターボエンジンに載せ替え。その最高出力、なんと912HPを誇る。
シャシーも写真のように全くの別物で、注目のタイヤはSUV専用タイヤ「PROXES ST3」(315/35 R20 110W)を装着している(日本未発売)。
他にも、2018年のパイクスピークのタイムトライアルクラスでガソリン車のトップとなったマクラーレン「MP4 12C」や、スーパーチャージャー付の717馬力の6.2リッター/V8エンジンを積む「ジープ グランドチェロキー Trackhawk」(PROXES ST3(295/35 R22 108W)、ランボルギーニのスーパーSUV「ウルス」(PROXES Sports SUV)、PANDEMのフルエアロを装着したトヨタ・ハイラックスのドレスアップオフローダー(OPEN COUNTRY R/T)など、圧倒的なオーラを放つマシンとそれにふさわしい性能を放つタイヤを披露した。
ゲストも豪華そのもの。ケン・ブロックをはじめ、D1チャンピオンの川畑真人、バハ1000の優勝経験もあるオフロードレースのスタードライバー、タボ・ビルドソーラ、さらに2018年8月のアジアクロスカントリーラリーで完走した哀川 翔もステージに上がった。