4輪部門と2輪部門から全6人がエントリー
アメリカ・コロラド州パイクスピークにあるパイクスピーク・ハイウェイを舞台に繰り広げられる「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」。第97回目となる大会のエントリーリストが1月18日(現地時間)に発表された。
パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、標高2862mのスタートラインから頂上である4301mのゴールまで、誰が一番速く山を登れるか、を競う単純明快なレース。
初開催は1916年で、インディ500(インディアナポリス500マイルレース)に続く、世界で2番目に歴史のあるレースである。競技区間は全長約20km、156のコーナーを持つコースを1台ずつがタイムアタック。このコースは、普段は観光有料道路として使用されており、レースの時だけ一般車は完全閉鎖される。レースウィーク中は練習走行こそできるものの、スタートからゴールまでを通して走行することはできず、決勝日のレース1本のみとなる。ダート路面のイメージが強いが、2012年にすでに全面舗装化。参戦車両もさまざまで、2輪/4輪ともに参戦ができるが、その中で様々なカテゴリー分けがなされ、総合タイムだけでなく各クラスでのタイムを競うことになる。2019年度の決勝は6月30日(日)だ。
今回、エントリーが締め切られ最初のエントリーリストが公開された。この時点でエントリーはしたものの、ドライバー名や車両名が決定していないチームも数多い。現時点での四輪のエントリー74台、二輪エントリーは28台、計102台が挑むことになっている。
そこで気になるのが日本人のエントリーリスト。3名がタイムアタック1クラスに参戦することとなっている。
参戦車両は、ポルシェ911 GT3(996型・2000年式)、ゼッケンは249である。
マシンは、昨年に引き続いて日産リーフ。今回も「230(ふみお)サムライスピード」チームから、ゼッケン230をつけての参戦となり、昨年の2018年モデルから変更した最新の62kWhモデルで頂点を目指す。
もう一人の日本人、現在アメリカでフォーミュラ・ドリフトに参戦している吉原大二郎選手もエントリー(ゼッケン86/2013年式トヨタ86)。過去にも吉原選手はエントリーリストには名が乗るものの、本戦に姿を現したことはない。今回参戦が決定すればルーキーとして初参戦となる。
そして2輪部門では、昨年唯一の日本人ライダーとして初参戦した「チームicon」の井上哲悟選手(ゼッケン54/2018年式カワサキZ900RS/ヘビーウェイトクラス)、「ブルーサンダース」から新井泰緒選手(ゼッケン183/1979年式カワサキZ1000/エキシビジョン・パワースポーツクラス)が名乗りをあげた。
昨年フォルクスワーゲンのEVレーサー「I.D.Rパイクスピーク」で電気自動車史上初の総合優勝&コースレコード樹立(7分57秒148)して優勝したロメイン・デュマ選手やリース・ミレン選手の名前はない。