「イジって楽しむ」という視点からチョイス
日本国内はデフレ基調がまだまだ続いているというのに、新車の値段は確実に上がっている。おかげで中古車価格のチェックに余念がないというクルマ好きも少なくないだろう。今回は、予算100万円で狙えるミニバンを「イジって楽しむ」という視点からチョイスしてみた。
トヨタ・エスティマ(R50系 前~中期)
2006年のデビューから幾度かのマイナーチェンジを経ながら、ロングセラーとなっているトヨタ・エスティマ。3代目となるこのモデルは、初期型から2009年のマイナーチェンジで登場した中期型までが100万円の予算で入手可能。V6エンジンやハイブリッドを搭載するモデルは予算オーバーとなるので、2.4リッター直4エンジンの量販グレードが主なターゲットとなる。
トヨタ・シエンタ(初代P80系 後期)
エアロなどカスタマイズパーツはそれほど充実していないが、100万円の予算でミニバンを探すのならば、チェックしておきたいのがトヨタ・シエンタ。ターゲットとなるのは初代モデルの後期型である。(写真は前期型)
日産・エルグランド(E51系)
V6エンジンのハイパワーを後輪で路面に伝えるというFRレイアウトのミニバンとして一世を風靡した2代目エルグランド(E51系)も、100万円で狙えるクルマになっている。しかも、新車時は憧れの存在だった「350ハイウェイスター」もターゲットとなる。
日産・セレナ(C26系)
100万円の本体価格でミニバンを探すと、やはり見つかりやすいのはMクラス(5ナンバーサイズ)のミニバン。つまり、日産セレナ(C26系)、トヨタ・ノア/ヴォクシー(R70/75系)、ホンダ・ステップワゴン(RK系)といった現在もMクラスで覇権を競う3メーカーのモデルたちだ。
ホンダ・フリード(GB3系)
2008年のデビュー時に展開した「This is サイコーに ちょうどいい Honda!」というキャッチフレーズがインパクトの強かった初代フリード。コチラも後期型であっても本体価格100万円以下で見つかりやすい。さすがに後期型で追加されたハイブリッドは、この価格帯では見つけづらく、1.5リッターエンジンの標準グレードが中心となる。
それほど走行距離が伸びていない個体も見つけやすく、カスタムベースとしてだけでなく、まさしく「ちょうどいいミニバン」としても魅力的なモデルといえるだろう。
注意したいのは、2011年のマイナーチェンジを境に3列目シートの定員が3名から2名に減ってしまっていること。コンパクトなボディの最後列に3人が乗るのは少々厳しい部分もあるが、このサイズで最大3名乗車ができたのは貴重だ。
もっとも2列目キャプテンシート(乗車定員7名)の方が多く流通している印象。それなりにヒットしたモデルでもあり、エアロパーツなどのカスタマイズアイテムも豊富に揃う。広い室内を活かして車中泊仕様に仕上げるのであれば、派生モデルの「フリードスパイク」も視野に入れて探すといいだろう。