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磨耗の早いスタッドレスタイヤを長持ちさせる3つのポイント

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TEXT: 斎藤 聡  PHOTO: Auto Messe Web編集部

タイヤのエッヂを削らないための運転方法を知る

 人形は顔が命、芸能人は歯が命、そしてスタッドレスタイヤはエッジが命。当然ながらスタッドレスタイヤは、新品のままのフェース(トレッド)がもっとも性能を発揮します。

 ところがスタッドレスタイヤのゴムは夏タイヤに比べて柔らかいので、サマータイヤのつもりで走ると簡単にサイプやエッジが摩耗して角が丸くなってしまいます(特に積雪のないアスファルト路面)。こうなると氷雪性能がガクッと落ちてしまうんです。氷雪性能を長持ちさせたければ、舗装路ではトレッドブロックのエッジをいかに削らないように走らせるかがポイントになります。

 それには急加速・急ブレーキをしないのが基本です。では具体的にどう走ったらいいのかというと、街中では、いつもより交差点で2km/hスピードを落とし、発進加速ではタイヤが2回転するまでアクセルを強く踏まず、いつもより3m手前からブレーキをかけ始めてください。

これを「2、2、3の法則」といいます。この法則を心掛けるだけで、スタッドレスタイヤの摩耗はびっくりするくらい少なくなります。

交差点内の速度を2km/h低く

 交差点を曲がるとき、旋回半径が小さくなるので、そもそも速いスピードで曲がることはできません。しかしスタッドレスタイヤにかかるストレスはかなり大きいのです。だからほんの少し「2km/h」だけいつもよりゆっくり走るだけでタイヤにかかる負担が大幅に軽減可能。2km/hが分かりにくければ、メーターの針1本分でもOKです。

 

タイヤ2回転分はゆっくり発進

 タイヤ2回転。重いものは動き出す時がもっとも力を必要とします。平地でクルマも押してみるとわかりますが、タイヤが転がり出すまではとても力が必要です。ところがいったん動き出すと、それほど力を遣わずにクルマを押し続けることができます。
 つまりクルマは動き始めが加速という力が必要なので、タイヤに大きな負担がかかります。そこでタイヤ2転がり分だけゆっくり加速して、タイヤが転がり出したらスムーズに加速をつなげていければさらに良いと思います。タイヤ2転がりとは、プリウスクラスのタイヤで(例215/45R17)おおよそ4m。これだけで前後方向のブロックのエンジの磨耗が少なくなります。

 

3m手前からブレーキをかける

 ブレーキは、どうしても止まる直前に強くかけてしまいがち。交差点でスピードを合わせるときも同様です。ところが、この動作もトレッド面に負担がかかるんです。
 それは減速Gが変化するとブロック変形しエッジが削れてしまうため。最近のスタッドレスタイヤは接地面圧分布がとてもよくなっているので、なるべく一定の減速Gでブレーキをかけていくとブロックの変形が少なくなりエッジやサイプへの負担も軽くなります。そのためには1テンポ早め、3m手前からブレーキをかけるようにすると余裕をもってクルマを止めることができます。

 どうでしょう、「2、2、3の法則」ならそれほどイラつかず、ストレスを感じないで毎日できるのではないでしょうか。多少我慢が必要なこともありますが、これで4年後のスタッドレスタイヤの性能に格段の差が出ること請け合いです。

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