クルマ旅こそベース車選びにもこだわりたい!!
3日間で6万7848人の来場者を集め、盛大に幕を閉じたジャパンキャンピングカーショー2019。キャンピングカーの存在を身近にする軽自動車やミニバンをベースとしたモデルから、手頃なボディサイズで車中泊の可能性を広げるバンコン、果ては”走る家”とも言うべきの大型キャンピングカーまで、多彩なモデルを見ることができました。
なかでも身近なキャンピングカーの主力はトヨタ・ハイエースや日産NV350で、ホンダN-VANもなかなかの人気ぶり。限られた室内空間に工夫を上手に凝らした車中泊仕様がありましたが、他とは違う個性が欲しいという人もいるはず。
そこで、街中でもオシャレに映える”脱定番”なモデルをベースにするキャンピングカー&車中泊仕様車をご紹介しましょう。
最大4人が就寝できるオシャレなフランス車
千葉県のRVランドが提案する一台は、「ルノー・カングー」がベース。居住性や実用性の高さからフランスの郵便局も御用達で、そのキャビンスペースを生かしたベッドキットを設定してます。
品質は本格キャンピングカーに求められるものと同じもの。しかもベッド展開まで約1分で実現できるなど、専用設計らしい気配りも込められてます。
大人2人が就寝できるシンプル設計の『ジュイール』。大人2人と子ども2人に対応した2段ベッド式の『メナージュ』と2タイプを用意してます。カラーは20色を用意し、ベッドキットを備えた車中泊パッケージ車両の販売も展開中。オシャレなフランス車で1〜2泊の車中泊を楽しんではいかがでしょう。
人気のピックアップが本格派キャンピングカーへ
MYSミスティックでは「トヨタ・ハイラックス」のキャンパー仕様を製作。世界に誇るピックアップトラックが本格的なキャンピングカーへと変身できるのです。
25年以上におよぶトラックキャンパーシェルの技術を用いた専用ボディは脱着可能なので、使用しない時はピックアップトラックとして使える柔軟性も魅力ですよね。
広大な空間を活かしたキャビン内部は豪華そのもの。5人の就寝が可能なソファーベットとバンクベッド、シンク、大容量キャビネットなどはもちろんですが、電子レンジや冷蔵庫、FFヒーター、乗降に便利なアルミステップなどのオプションも豊富に用意されていますよ。
希少なキャンピングSUVは非常時でも大活躍
いま人気のSUVなのですが、室内高に限りがあるため車中泊には不向き。しかし、愛知県の西尾張三菱自動車販売では、「三菱・アウトランダーPHEV」をベースにした車中泊仕様『E:POP』を展示していました。外観でノーマルとは違うのは、大人2人が就寝できるポップアップルーフ。オプションのベッドキットを追加すれば最大4人が寝ることができますが、E:POPの実力はそれだけはございません。
それは、PHEVの持ち味を活かした1500Wの大電力。ホットプレートや電子レンジなど、使い慣れた家電がアウドドアで使える100Vコンセントが装着されています。もちろんポップアップルーフ内でゲームを楽しんだり、撮影した写真をパソコンで眺めることも可能。
しかも、アウトランダーPHEVは電力を家庭へ供給することも可能で、ガソリン満タンで最大約10日分の電力を発電することができるそうです。
まさに”食・寝・遊・備”の4拍子が揃ったスーパーSUVなのです。
高い走破性が魅力な1台で車中泊を楽しむ
RVランドのブースで圧倒的なパンチ力を放っていたのが、「ジープ・ラングラー アンリミテッド」。シンプルで頑丈な構造と高い走破性をみせる本格オフロード車で、車中泊を可能とするのがポップアップルーフの存在です。
2019年の夏に発売予定の”トリップトップ”は、THULE社のルーフキャリアを使ってボルトオンで設置する仕組み。大掛かりな加工も必要なく、トップテントの取り付けを可能としました。
しかも、テントを閉めた時も違和感なく、すっきりとした印象になるそうです。昨年末にフルモデルチェンジした新型(JL型)ではなく、先代モデルのJK型に対応。中古車市場で身近な存在になってきたので、車中泊仕様にカスタムして遊びゴコロをプラスしてはいかがでしょう。
ジムニーの車内がフルフラットベッドに大変身
スマイルファクトリーが提案したのは、大人気の軽自動車「スズキ・ジムニー」の車中泊仕様。車内を完全フラット化できるベッドキットは、前後のシートを倒して専用開発したフレーム上にセットするだけ。発売時期は未定とのことですが、ジムニーで車中泊が可能となれば大きな話題となりそうですね。
ベッドと屋根までの距離は少ないので圧迫感を感じるかもしれませんが、そのぶんベッド下は余裕のスペースを確保。デモカーは、30Lの冷蔵庫や電源装置を設置していましたが、この仕様ならば1〜2人のキャンプにも使えそうですね。