構造変更など不要で車検にも対応
2019年2月6日(水)~8日(金)に東京ビッグサイト・東ホールで開催となった医療介護の総合展示会「東京ケアウィーク2019」に実車を展示した数少ないブースの一つが、「第2回 超高齢社会のまちづくり展(CareCITY 2019)」コーナーの「STOPペダル」だ。
ここでは後付けできる、アクセルペダルとブレーキペダルの踏み間違いによる事故を防止する装置を展示していた。
アクセルとブレーキの踏み間違えで起こる事故が度々報道されている。とくに高齢者の事故には注目が集まり、そのような背景もあって新型車には「サポカー」と呼ばれる安全サポート機能が充実し、誤発進抑制装置が装着するモデルのラインナップが充実してきている。
「東京ケアウィーク2019」で展示されていた予防安全装置「STOPペダル」は、現在乗っている車両でも装着可能な後付けの誤発信抑制装置である。
アクセルペダルを急激な踏み込みをした際に、特殊なリンク機構で自動的にスロットルを戻し、その踏力で連動するブレーキペダルを操作することになる。ちなみにアクセルペダルから足を離せば、そのリンクが解除され、再び通常のアクセル操作が可能となる。 もちろんアクセルペダルは、通常範囲で動くようになっており、普通に操作していればアクセルペダル単体で動作する。通常の可動範囲以上に「踏み込むスペース」を作ることでアクセルを「ベタ踏み」以上に踏んでしまった場合にのみ作動するのだ。
また、音と光で踏み間違えを知らせる機能も備えている。車両改造には該当しないので、構造変更の申請も不要で、車検もそのままでOK。取り付けは純正のアクセルペダルを外して、この「STOPペダル」に付け替えるだけ(認定整備工場での取り付けを推奨)。車種専用設計で作成されているが、アクセルペダルが若干室内側に出ることになる。価格は9万9800円という。
このような後付けの予防安全性能が備えるられるのは、サポカーへの買い替えが難しいユーザーにとって朗報だろう。