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ボディ補強パーツは街乗りでもチューニング効果が発揮できる

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TEXT: オマドーン(OMMADAWN)  PHOTO: オマドーン

路面からの衝撃を上手く吸収する

 ボトム周りを中心としたボディ補強は、クスコというブランドを展開する「キャロッセ」が得意とするチューニングメソッド。各車種のボディを分析し、走るステージやオーナーの好みに見合った補強パーツを提案している。インテックス大阪で開催中の大阪オートメッセ2019ではトヨタ86を展示し、タワーバーやパワーブレースといった補強パーツをPRしていた。

 そんなボディ補強パーツだが、ボトム周りの補強はボディの歪を抑えるため。タイヤのグリップ力が高まるほどボディにかかるGが強まり、コーナリング時や加速時にボディが歪んでサスペンションの動きを妨げているというのだ。そこでボディを補強して歪を抑えてやれば、サスペンションがスムーズに動いてトラクションを高めることが可能に。86などのスポーツモデルにおいてボディ補強は必須項目になっている。

 しかし、恩恵はサーキットを走るクルマだけではない。ミニバンなどのストリート仕様においても効果は絶大というのだ。サスペンションがスムーズに動くことは、路面からの衝撃を上手く吸収できるので乗り心地の向上をもたらすのだが、闇雲にボディを補強すればいいものではない。補強しすぎると路面からの衝撃がダイレクトに伝わって乗り心地が悪くなってしまうこともあるという。そこで、ミニバンやSUVなどのストリート仕様の場合、どのようなボディ補強が有効なのがキャロッセの千葉氏に聞いてみた。

 「ボディ補強はクルマに興味がない方でも明らかに効果が体感できます。したがってキャロッセではスポーツタイプだけでなくミニバンなどにも補強パーツをラインアップしており、例えばトヨタ・アルファードやヴェルファイア用のパワーブレース(フロア系補強パーツ)には、フロアフロントメンバー、フロントサイド、フロアーサイド、リヤメンバーを設定。あとは、ボディ補強の定番といえるストラットタワーバーですね。どんな場所を走ってどんな不満点があるのか、オススメできるベストなパーツがあります。また、ボディ補強とは違いますが、スタビライザーも乗り心地や高速安定性を向上することができますよ」。

 左右のストラットタワー部を結ぶ”タワーバー”は、ボディが歪みやすいエンジンルームやラゲッジスペースの剛性を向上させて、ボディ全体の歪みを抑制。パワーブレースは、ボディの歪みを抑制して剛性をアップすることでサスペンション本来の性能を発揮したり、ボディの捻れに対する不快な動きを抑え、ドア周りのキシミ音を低減できるなど、ボデイや開口部の大きいミニバンでの恩恵もある。

 このようにスポーツモデルはもちろんのこと、ミニバンからエコカーまで、街乗りでも効果を生み出すボディ補強パーツ。走り方や不満にあわせて試してみてほしい。

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