カンタン設置で極上の”車上泊”を楽しめる
ルーフテントは、愛車の屋根の上にテントを設置してキャンピングカーに変身させるアイテム。室内スペースがタイトなコンパクトカーや、シートがフラットになりにくい車種でも快適な車中泊を実現。
車中泊だけでなく、道中で美しい景観をゆっくりと眺めてみるのもいいでしょう。この新感覚なクルマ旅を実現するルーフテントは、密かなブームとなっているそうです。
そのようなブーム到来で、ルーフテントを取り扱う販売元やメーカーも増加。「ジファージャパン」もそのひとつで、イタリアの『AUTOHOME』を取り扱う輸入元であり、日本国内ではルーフテントのパイオニア的な存在です。
ジャパンキャンピングカーショー2019では、売れ筋モデルを展示していましたが、編集部が注目したのは、『マジョリーナ』という人気シリーズ。
ちなみにAUTOHOMEとは、世界で最初に特許を取得して量産化したメーカーで、その歴史は60年と古くからルーフテントの代名詞となっているそうです。
マジョリーナは、直方体型の折り畳み式。テント収納時は、よくあるルーフボックスそのものでコンパクトです。ケースとなるシェル部分は剛性や断熱性に優れるFRP製。ハンドルをくるくる回して開閉するジャッキアップ式の『エアランダー』と、ガス圧ダンパーを採用した『エアトップ』を展示していました。
まずは、”テント”になるまでの過程について。エアトップで挑戦してみましたが、シェルにあるロック用ベルトを解除して片側を持ち上げ、もう一方も同様に行なうだけ。あっという間にテントの完成です。
油圧ダンパーの恩恵は大きく、これならば女性でも簡単に展開できそうですよ。ジャッキアップ式のエアランダーでも面倒とは感じませんが、ルーフテントを展開・収納をより行いやすくした進化版というわけです。
次にテント内について。
四方に囲む生地は撥水性や防風性に優れ、適度な通気性を持つ特殊なテント地。まさにテント内にいるような居住性こそルーフテントの魅力であり、車中泊とはちがった開放感が楽しめそうです。
まさに秘密基地のような大人も子供もワクワクすること間違いなし。また、設置についても市販のシステムキャリアを使用するなど、思ったよりも身近な存在だったんですね。
ちなみに「エアトップ」のサイズは、写真の最もコンパクトな「カップル(大人2名就寝/本体サイズ:幅145cm×全長210cm)」のほか、家族での使用を想定した「ファミリー(大人2名+子供2人就寝/本体サイズ:幅160cm×全長215cm)」など、全3サイズを用意。お値段は約40万円と、キャンピングカーの価格を考えればグッと身近ですよね。
現愛車をそのまま使うので駐車スペースにも困らず、ラゲッジスペースをより有効に活用できるなどメリットも多いルーフテント。汎用が効くので他車種や次期愛車に流用できるのも嬉しいですね。
場所を選ばない自由な感覚と、テント泊や車中泊では味わえない快適空間を提供する”車上泊”は、新しいクルマ旅のスタイルに一石を投じることになるでしょう。
(ちんサブ)