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自動車用スパークプラグの「賢い選び方と交換サイクル」とは

プラグは消耗品! 最適なタイミングで正しい番手を選ぼう

 消耗品であることは理解していながら、ついつい忘れがちになってしまうクルマのプラグ交換。そこで、大阪オートメッセ2019に出展した「NGK」から走り方に合わせたプラグ選び、ベストな交換サイクルやチェック方法などをレクチャーしてもらった。

 エンジンの性能を引き出すパーツは色々あり、スパークプラグもそのひとつ。火花を飛ばして混合気に着火させるという役割はなんとなく知っていても、自分のクルマに最適なプラグ選びだったり、メンテナンスはショップ任せという人も少なくない。

 まずは、最初に選び方。大半の新車には「標準プラグ」と呼ばれるタイプが採用され、ノーマルエンジンでごく普通(日常的)の走り方が前提。それより着火性や耐久性を向上させたのが「イリジウムプラグ」というもので、さらに上のグレードとしてNGKでは「プレミアムRXプラグ」がある。またレースやサーキット走行、チューニングで高出力化したエンジンには、形状から変更した「レーシングプラグ」を推奨しているそうだ。

 

 またプラグの”熱価”という言葉を聞いたことがある人もいるはず。コレはプラグが受ける熱を発散する能力のことで、簡単に言えば熱価の番手が大きいほど高熱に対応できると覚えておこう。NGKでは、イリジムウムプラグだけでも、燃費と加速がアップする『IX』、それに加えて長寿命も実現した『MAX』、チューニングマシンに最適な『IRIシリーズ』があるそうだ。

 ところで、ノーマルエンジンに熱価の高いプラグを使うとどうなるか。残念ながら熱価の番手を上げるだけではエンジン性能は向上できない。それどころか、逆に不完全燃焼などマイナスのを症状を招く可能性もあるので注意。ちなみにNGKでは街乗りが7~8番、走行会に参加するならば8~9番、レース参戦では9~10番を推奨している(エンジンやチューニング次第で変わる)。

 

軽自動車はプラグの交換サイクルは早い

 続いては交換サイクルについて。「最近のプラグは交換不要」と誤解した人がいるが、確かに昔に比べて寿命は飛躍的に延びたものの、消耗品であることに変わりはない。NGKが交換目安としているのは一般的なプラグなら2万㎞、ロングライフのプレミアムRXプラグは約12万㎞。ただし、排気量が小さく高回転域を多用する軽自動車は、いずれも普通車の半分の走行距離で交換することを勧めているそうだ。

 なお、NGKは『プラグスタジオ』というウェブサイトを開設しており、商品情報や適応検索はモチロンのこと、基礎知識やQ&Aなどの情報を公開中。プラグの知識を深めたい人はチェックしてほしい。

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