ターボ&スーパーチャージャー化の3台を
大阪オートメッセ2019で初披露!
大阪のエアロパーツメーカー「モードパルファム」が、いまスポットを当てているクルマがホンダのS2000。すでに絶版となっているものの、アメリカを中心に日本の旧車スポーツモデル、特にホンダ車の人気は高い。
S2000もそのうちの1台で、モードパルファムでは日本のみならず、アメリカのユーザーに向けてS2000用のエアロパーツを開発。昨年はワイドボディキット『PHANTOM GA-MU』を発表し、現地の有名ショップでも取り扱いをスタート。国内では昨年の大阪オートメッセで披露されたのだが、今年はさらに完成度を高めた3台を展示していた。
この3台に共通しているのは、オリジナルのワイドボディキット。前後共にフェンダーは2インチワイド化されており、ブラックボディのS2000の足元には、18インチホイール(10.5J)と前265&後275サイズのタイヤが収まる。
このボディキットはファッション性を重視したわけでなく、スピードレンジの高いアメリカでのタイムアタックを前提に、空力特性をしっかりと考慮した上でデザインされたもの。フロントバンパーは、エアダクトを配置して内部に組み込んだホースで冷えた走行風をブレーキ周辺へと導く。
そして、新たに加わったのがレッドとブラックのS2000にセットされたハードトップルーフ(レッドはカーボンタイプ、ブラックはFRPタイプ)。心地良い風を感じるオープンボディがS2000のセールスポイントだが、ハードトップルーフを加えてボディのアッパー部分を引き締めたスタイルっていうのもアリ。ボリューム感を増したワイドボディキットとも上手くマッチングしていた。
また、アメリカにおいてはエンジンチューニングも人気のポイント。2リッターエンジンを搭載するブラック(AP1)は、HKS製のGTスーパーチャージャーキットを組み合わせる。2.2リッターエンジンを積む後期モデルのブルー(AP2/左ハンドル)には、SHEEPY製のターボキットでパワーをアシストしている。NAでは体感できない過激なブーストフィールは、過給機チューンならではの魅力といえよう。
ミニバン人気に押されてやや影が薄くなったスポーツモデルだったが、この3台のS2000に熱い視線で見つめる来場者を見ているとアメリカと同じように日本でも人気が再燃しそうな気配だ。