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選挙カーの仕組みは? レンタル費用ってどれくらい?レンタカー会社に聞いてみた

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TEXT: 木村隆之(KIMURA Takayuki)  PHOTO: 木村隆之

いつか来る!? “政界への道”は車両の手配から

 トヨタのハイエースといえば、お仕事クルマからキャンプや車中泊まで、様々な使い方ができる魅力な存在。「大阪オートメッセ2019」でも数多くのカスタム版ハイエースが展示されていましたが、特に異彩を放っていた1台がありました。「勝つためのクルマ選び」をサポートする「イイダコーポレーション」が展示した選挙カーなのです。ちなみに同社は、選挙用レンタカー事業歴45年の老舗です。

 大半の人は立候補を考えていないと思いますが、選挙カーの存在って気になりますよね。まずは、ベース車から。

 イイダコーポレーションでは、軽自動車のハイゼットからトヨタ・プリウスやプロボックス、ハイエースまで様々な車両を用意。これらは、選挙カーとして警察に届けたうえでレンタカー登録します。

 候補者は、車種をセレクトし、ラッピングやルーフに載せる看板枠(アルミ複合板式やターポリン式)を決定。音響設備といった選挙活動のための架装を施すというのが基本です。

 また、国政選挙はハイエースクラス、統一地方選ではコンパクトクラスと、”選挙”の種類によってレンタルされる車種や仕様が異なるそうです。

 例えば、展示車両のハイエースは300Wの音響設備用パワーアンプを4基搭載(計1200W)。多くの電気機器を使うためのサブバッテリーを2基搭載(エンジン始動時に自動充電)し、ウグイス嬢のためのスペースには台本読み用のテーブル、マイク用のミキサー、車内灯、LED看板照明、ルーフ上の候補者を照らすスポットライトなどを搭載。こちらは市長選や衆議院・参議院選向けですね。

 そして選挙戦で候補者の声を市民に届ける「音響」は、最重要とも言える設備。パワーアンプの出力は、市議会選では150Wクラス、様々な選挙戦では万能な300Wクラス、衆議院・参議院選になると600Wが主流らしく、選挙や利用シーンにあわせた音響機器を用意しているそうです。

 また、イイダコーポレーションでは、車両ごとに基本的な装備をパッケージ化しており、あとは好みにあわせてオプションを選ぶという仕組み。音源を流しながら走行できる”CDプレイヤー”や、マイクのケーブルを無線化した”ワイヤレスセット”が人気オプションのようです。

 ちなみにレンタル費用は、地方選向けのトヨタ・プロボックス(4スピーカー/150W仕様)で45万円程度。手軽なハイゼットから国政選挙仕様のハイエースまで、関西〜関東エリアを中心に全国にレンタル可能とのこと。

 まもなく、今年の統一地方選挙が始まりますよね。聞けば、4年に一度の統一地方選挙が最も忙しいそうで、前回の平成27年統一地方選挙時では560台という実績。大阪オートメッセには、実際に議員さんが車両の視察に来られたとか。

“いっちょ日本の政治を変えたるぜ~! ”てなお方には、まずは安全安心の装備と音響バッチリの車を使って選挙に”勝つ”ところがスタートラインですよ。

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