忙しい女性をサポートする実証実験がスタート
日産と「お買いもの代行サービスのTwidy(ツイディ)」を提供しているダブルフロンティアが、買い物代行事業で戦略的提携に合意したと発表。2019年夏から共同事業をスタートするにあたり、4月から実証実験を行なうことになった。
両社が締結した協定とは、「お買いもの代行サービスのTwidy(ツイディ)に日産自動車の車両を組み合わせ、共同でサービス事業を展開する」というもの。そもそもTwidyとは、多忙なキャリアウーマンや子育て中の主婦といった注文者(リクエスタ)が、自分で買い物に行けないときに、希望の商品をリクエストするとそれを、ご近所に住む代行者(クルー)が自分の買い物をする際に一緒に購入して届けてくれる、地域密着型のお買い物代行サービスだ。
電力検針員がNV100クリッパーで買い物代行
今回の実証実験では、Twidyお買い物代行サイトと日産自動車の軽商用車「NV100 クリッパー」を組み合わせ、大型マンションに提供することになる。対象となる大型マンションに車両を配備し、クルーは、マンションの住人からの依頼を受け、NV100 クリッパーを使用して買い物を行なう。
実験では、ダブルフロンティアと資本関係にあるTEPCO i-フロンティアズの東京電力グループ電力検針員が、クルーになるという。
NV100クリッパーは、優れた積載性や小まわり性、使い勝手のよさをセールスポイントとする軽商用バンだ。1900mmを超えるクラストップレベルの荷室長を誇り、十分な荷室高を確保することで、さまざまな荷物を効率的に積載できる。
昨年実施した一部改良では、ハイルーフのDXにリモートコントロールエントリーシステムやカーアラーム、プライバシーガラスを標準装備。また、5速オートギヤシフト(5AGS)車に採用している、ABS(アンチロックブレーキシステム)とEBD(電子制御制動力配分システム)を5速MT車へ拡大設定している。
日本が変わっていくモビリティサービスの第一歩
日産はダブルフロンティアとの提携により、モビリティサービス事業の一環として、製品を売って終わりではなく販売後も顧客から継続的に収益をあげるビジネスモデルの検証を行なう。
さらに、昨年1月から開始しているカーシェアリングサービス「NISSAN e-シェアモビ」など、日本におけるモビリティサービス事業のさらなる強化も目論んでいる。
このサービスが確立されれば、日本が抱えるドライバー不足問題や高齢者をはじめとした買物の支援が必要な人たちの一助になることは間違いないだろう。