全高は±4センチまではOK
1995年の「自動車部品の規制緩和」以降、合法となるカスタム・チューニングの幅がグーンと広がり、エアロパーツなどエクステリアのカスタマイズもかなり自由度があるようになった。
とはいえ寸法などを含め、まだまだ厳しくチェックされる部分もある。各パーツが引っかかりそうな要点を再チェックしておこう。まずは寸法から。
現行の保安基準では、車検証に明記されているボディサイズから
・全長 ±3センチ
・全幅 ±2センチ
・全高 ±4センチ
までの変化は、無条件・無届けで保安基準をクリアできる。
また、重量も軽自動車や5ナンバーの小型車は±50kg、3ナンバーの普通車や大型特殊自動車は±100kgまではOK。ただし、上記の範囲であったとしても前後のスポイラーなどは、スポイラー自体が車体の前端・後端になっているとアウト。つまりバンパーから飛び出しているのはダメってこと。
またスポイラーの取り付け方法は、溶接かボルト止め、接着のいずれかがマストで、簡易な取り付け方法ではNGとなる。もちろん、最低地上高9cm以上という基準も重要。同時に、バンパー下端より下の部分に半径5mm未満の角がないこと。もっとも消しゴムぐらいの硬さ=60ショアよりも柔らかい材質であれば、角がある形状でもOK。
さらにリアウイングは、側端がクルマの外側から165mm以上内側であるのが条件(もしくは、側端とボディとの隙間が2cm以下であること)。タイヤはボディからはみ出てしまったり、他の部品と干渉する(シャコタンなど)ケースは即アウト。
ドアミラーは、車体の最外側より250mmより飛び出すとNG。またミラーの最下部が1.8m以下のものは、可倒式又は回転式であることが条件だ。
保安基準に適合するフォグ点灯にはさまざまな条件のクリアが必要
最後にフォグランプなどの補助灯の条件を。フォグランプは、白色または淡黄色以外の色はNGで、しかもすべて同一の色であるのが条件。取り付ける数自体に規制はないが、同時に3個以上点灯するのは不可。取り付け位置も重要で、高さは、ヘッドライトの上縁部を含む水平面以下。なおかつフォグランプの上縁が地上から800mm以下の高さに限られる。
下縁もきっちり決められていて、地上から250mm以上の高さに取り付けられていないとアウト。さらに横方向は、車幅の最外側からフォグランプの外側の縁が400mm以内と、けっこう厳しいので要注意。
ただし、デイライトは補助灯ではなく、「その他の灯火類」扱いなので、別条件。細かく考えると頭が痛くなるかもしれないが、エアロパーツその他も、はじめから「保安基準適合」かどうかを確認して購入すれば安心。ノウハウのある専門店なら、そうした相談にも乗ってもらえるので、事前の確認を怠りなく。