日本車初の装備などが満載
肝心のクルマとしての性能はどうかというと、もちろん今の基準からすればたいしたことがないものだが、3キャブ装着の直6DOHCエンジン。さらに日本車初となる、リトラクタブルヘッドライトの採用や、同じく市販車初採用となるマグネシウムホイール。また4輪ディスクブレーキも日本車初など、トピックスは多い。
また、ヤマハが楽器製作のノウハウを活かして作り上げたウッドパネルも欧州車的な雰囲気を醸し出すなど、あらゆる点で当時の日本車のレベルを大きく超えていたのは事実。今でいうところのプレミアムスポーツと言って間違いない資質があったのは事実だ。
そして最後にサーキットの狼も関係している気がする。隼人ピーターソンが駆っていた印象が、スーパーカー世代以上には強烈にあるだけに、別格の存在なのではないだろうか。
(取材協力:トヨタ2000GTオーナーズクラブ)