名機”S20″を搭載したGT-Rが登場
1966年にプリンスは日産に吸収合併され、以後は日産スカイラインを名乗ることになる。そうした状況下でスカイラインは68年8月、2度目のフルモデルチェンジを受けて3代目(C10系)に移行。2ヶ月後に直6SOHCエンジンを搭載した2000GTが登場したが、翌69年の2月に“真打ち”が登場する。
それが純レーシングマシンのR380が搭載していたGR8型直6エンジンを、市販車用に再設計したS20型直6DOHCエンジンを搭載する「スカイラインGT-R」だ。
この時、2000GTは4ドアモデルのみがラインナップされていたから、GT-Rも4ドアモデルとして登場。1年半後の70年10月には、ホイールベースを70mm短縮した2ドアハードトップも登場した。GT-Rが4ドアから2ドアハードトップへと移行したのである。
シルエット的には華奢なイメージも漂うが、リアのオーバーフェンダーがただものでないことをアピール。スカイラインGT/GT-Rと言えば丸テールが連想されるが、この代では一対の長方形テールライトとなっている。先代GT-Bの“赤バッジ”のイメージも踏襲された。