甦る至高のクラシック・ドイツ車を知る
4月5〜7日に千葉県・幕張メッセで「AUTOMOBILECOUNCIL(オートモビルカウンシル)2019」が開催。ヤナセのグループ会社であるヤナセオートシステムズが運営する「ヤナセクラシックカーセンター」が初出展し、往年のメルセデス・ベンツを中心に名車9台を展示、販売する。
「ヤナセ クラシックカー センター」は、開設以来、クラシックカーを愛する人のニーズに応えるべく、多くのレストア依頼や問い合わせを受けてきた。これまでも“乗って楽しむクラシックカー”を提供してきたが、クラシックカーマーケットでの認知度さらに高めることを目的に、「AUTOMOBILECOUNCIL 2019」に出展する運びとなったわけだ。
車両はいずれも名車の誉れ高く、世界のモータリゼーションに名を刻むクルマばかり。とくに注目してほしい展示車をクローズアップしよう。
メルセデス・ベンツ 600 リムジーネ
ヤナセ傘下のウエスタン自動車が1965〜73年に70台を輸入し、ヤナセのネットワークを通じて販売。全長5540mm、全幅は1950mm、ホイールベースは3200mmに達し、まさに威風堂々という表現がふさわしい高級サルーンだ。
メルセデス・ベンツ 600 プルマン
600のロングホイールベース仕様(ホイールベース3900mm)で、全長は6240mmにもおよぶプルマン。後席は2列のシートが対面型となっており、1960年代当時はもちろん、現代のモデルを含めても至高のショーファードリブンと言えるだろう。
メルセデス・ベンツ 300SE ラング
「ラング」とはドイツ語で長いという意味で、販売当時は「300SEロングセダン」と呼ばれていた。スリーサイズは全長4975×全幅1795×全高1455mmとなり、エンジンは3リッター直6SOHCを搭載する。
メルセデス・ベンツ 560SL
R107型のSLは、1971年から1989年まで生産されていたが、上位グレードの560SLは日本、アメリカ、オーストラリアのみで販売。5.5リッターV8エンジンを搭載し、SLの語源でもある“Super Luxury”なロードスターとして根強い人気を誇る。
フォルクスワーゲン Type1
“カブトムシ”の愛称で親しまれたTYPE1。生産されたのは今から80年前の1938年で世界中に愛されたドイツが誇る大衆車だ。その歴史も古く、半世紀以上に渡って生産され、総台数は四輪自動車としては世界最多の2152万9464台を記録。まさに伝説的な車と言える。
このほかにもレストアベース車両として、メルセデス・ベンツ 500SL(R129)とメルセデス・ベンツ 190E(W201)が販売される。自動車という乗り物が、いかに長い時間をかけて先鋭化されてきたか。クラシックカーに触れることで、その一端を垣間見ることができるのではないだろうか。
なお、会場ではクラシックカーの展示・販売に加え、ヤナセの歴史、メーカー認定工場でもある板金塗装工場/リビルト工場、ドイツの第三者認証機関であるテュフラインランドジャパンのクラシックカーガレージ認証取得についてパネルで紹介。また、大切なユーザーの愛車を補完する保管する「カー・カプセル」の展示・販売も行なわれる。