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昭和の少年が憧れた! スーパーカーブームでヒーローとなった名車5選

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)

ランボルギーニ・ミウラ

 スーパーカーの象徴、V12気筒エンジンをミッドシップに搭載した最初のモデル。設計者はF1のハースチームや日本のスーパーフォーミュラ、F3やGP3、フォーミュラEなどのシャシーを製造しているレーシングコンストラクターのダラーラの創業者、ジャンパオロ・ダラーラが手がけている。

 4リッターのV12気筒エンジンを搭載するにも関わらず、車重は980kgと軽量。ボディデザインはベルトーネで20代でチーフデザイナーに抜擢されたばかりの、マルチェロ・ガンディーニが担当した。

 ポップアップ式ヘッドライトやミッドシップレイアウトを生かした先進的なデザインで、ミニカーやプラモデル、スーパーカー消しゴムも大人気となったミウラ。発展形のレーシングバージョン、イオタについて語り合うのも楽しかった。

 

フェラーリ308

 カッコいいランボルギーニに対してフェラーリは美しいという印象だった当時。なかでも際立っていたのが、308シリーズだろう。1975年の登場で、歴代フェラーリでは最もヒットした一台となった。

 エンジンは3.0リッターのV8=308。1985年の登場した”328″が、3.2リッターのV8。その後登場する348や355、458などのV8ミッドシップ・フェラーリの元祖といえる。デザインは、もちろんピニンファリーナだ。

 シャシーは、クロモリ鋼のラダーフレーム。これが驚くほどタフで高い剛性を持っていて、ハンドリングマシンとして素晴らしい資質を備えていた。

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  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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