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スカイラインGT-R & フェアレディZ生誕50周年!日産が初代モデルをオートモビルカウンシルで展示

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TEXT: Auto Messe Web編集部

日産を代表するスポーツカーのアイコン2車種

 日産は、4月5日(金)〜7日(日)の3日間、千葉県・幕張メッセで開催される「AUTOMOBILE COUNCIL 2019」に、R35型GT-Rと、PGC10型スカイラインGT-R、S30型フェアレディZを出展することを発表した。「AUTOMOBILE COUNCIL」とは、「クラシック ミーツ モダン」をコンセプトに、ヘリテージカーショップやパーツショップ、自動車メーカーが参画する「名車」イベント。2016年にスタートし、今年で4回目の開催となる。

 日産ブーステーマは、1969年に誕生した「GT-R」と「Z(日本名フェアレディZ)」が、ともに50年目の節目を迎えることを記念し「GT-R & Z 50th Anniversary」としている。そんな日産の代表的なスポーツカーアイコンである、この2モデルの初代モデルとR35型GT-Rのテスト車両を展示する。では、それぞれの展示車の略歴を紹介しよう。

レーシングカーの血統を継承するハコスカGT-R

 初代GT-Rは3代目スカイライン(通称ハコスカ・C10型)に設定された。登場は1969年。1968年に発表した2リッター直6SOHCエンジンを搭載したスカイライン2000GTから約半年遅れでデビューした。PCG10型スカイラインGT-Rは、ベースとなったスカイラインの4ドアセダンに、日産と合併したプリンス自動車のレーシングカー『R380』のエンジンを市販仕様にディチューンしたS20型2リッター直6DOHC24バルブエンジンを搭載した。

 C10型スカイラインのリヤフェンダーには、5代目スカイライン(C210型)まで継承されたサーフィンラインと称されたプレスラインが採用されていた。しかし、GT-Rはレース用タイヤを装着できるように、サーフィンラインを大胆にカットしてリヤフェンダーの開口部を大型化している。

 1970年にはマイナーチェンジでホイールベースを70mm短縮した2ドアハードトップが登場。これを機にGT-Rも4ドアボディから2ドアハードトップとなり、モータースポーツでの戦闘力をアップした。なお、型式には2ドアモデルを表す「K」が付くため、GT-Rの型式は「KPGC10」となる。

 ブースに展示されるのは、4ドアモデルのPGC10型スカイライン2000GT-R。2代目スカイラインGT-Rが打ち立てた未曾有の記録「レース49連勝」の初勝利を獲得した1969年JAFグランプリ優勝仕様車 No. 39だ。

 

ニュルで量産車世界最速の座を獲得したR35!

 もう一台の展示されるGT-Rは現行モデルのR35型。しかし、ただの市販車ではない。2013年9月にドイツ・ニュルブルクリンクサーキットの北コース(Nürburgring Nordschleife)で、当時の量産車世界最速周回タイム=7分8秒679を記録した「Nissan GT-R NISMO N-Attack Package」の実車なのだ。それゆえ、テスト車両らしい偽装のラッピングが施された状態で展示されるようだ。

 

1年かけてレストアしたフェアレディZを初披露

 初代フェアレディZ(S30型)は、ロングノーズ・ショートデッキの特徴的なフォルムを採用。しかも、フレーム構造だったオープンカーのフェアレディとは異なり、モノコックボディと進化した。そして北米市場で大成功したモデルとしても有名だ。搭載エンジンは2リッター直6SOHC。展示されるのはZ-Lという標準グレード。トランスミッションは5速MT。ちなみに廉価グレードのZは4速MTだった。同年には、PGC10型スカイラインGT-Rで採用したS20型エンジンを搭載した「432」も追加されている。

 発表当初からアメリカなどの海外向け仕様には2.4リッターエンジンを搭載したモデルもあったが、日本で追加されたのは1971年。このときGノーズと呼ばれるフロントバンパーの設定もされた。ちなみに1974年に2/2(ツーバイツー)という4人乗りが追加されたが、それまでは2シーターのみだった。

 なお、ブースで展示されるこのフェアレディZ-Lは、日産が50周年記念のために約1年の歳月をかけてレストアした個体。オートモビルカウンシルで初お披露目となる。

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