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ライフスタイルが重要!キャンピングトレーラーとキャブコンの大きな違いとは

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TEXT: Auto Messe Web編集部  PHOTO: Auto Messe Web編集部

使い方で異なるメリット&デメリット

 3月23〜24日に大阪市・インテックス大阪で開催された「大阪キャンピングカーショー」。会場内にはさまざまなキャンピングカーが展示されていたが、ふと思ったのは「キャブコン(トラックをベースに架装したキャンピングカー)とキャンピングトレーラー(以下トレーラー)のどちらを選択すべきか」ということ。 

 まったく方向性の異なるキャンピングカーで、どこに比較すべき点があるのだろうか。キャブコンとトレーラの両モデルを取り扱う「キャンピングカーランド」のブースに直撃。なお、ここでは牽引免許が必要ない車重750kg以下のトレーラーを対象に聞いてみた。

 

 キャブコンとトレーラーは、ともにギャレー(炊事場)とベッドが装備されるが、トレーラーにはトイレ付きシャワールームまで備えたモデルが多いそうだ。価格は、マツダ・ボンゴやトヨタ・ライトエースのキャブコンが500万〜600万円。一方、トレーラーは200万〜300万円と安いが、トレーラーには牽引するクルマが必要だ。

 つまりトレーラーは2台分の駐車スペースが必要など、1台の駐車スペースで収まるキャブコンよりも維持費が掛かりやすい。とはいえ、キャブコンユーザーも、日常生活の足としてコンパクトカーや軽自動車といったセカンドカーを所有しているのが一般的。すなわち、駐車場代にかかる費用はイーブンといえるだろう。

 そして注目したいのが自動車税。8ナンバーのキャブコンで4万1400円(2.0〜2.5リッター)に対して、トレーラーは1万200円とリーズナブル。ただし、トレーラーを牽引するクルマによって自動車税は大きく異なる。その点は個々人の趣向性が一番出る部分なので、あえてここでは比較項目に入れないで考えてみたい。

 では、キャブコンとトレーラーそれぞれの選ぶポイントとなりそうな項目をピックアップしてみよう。

 まず、キャンプに行く頻度が数ヶ月に1〜2回と少ないならばトレーラーがオススメ。理由は、構造がシンプルなのでメンテナンスが容易だからだ。キャブコンで同じような使い方をすると、バッテリー上がりやエンジンオイルの劣化など、動かそうとしたときに必要となるメンテナンス項目が多い。ちなみにトレーラーの車検費用は、点検項目がブレーキと灯火類くらいなので諸税込みで2万〜5万円ほどと、キャブコンより格段に出費は少なくて済む。

 また、キャンプ以外での使い方や趣向性もポイント。例えば、普段は4人以下で行動して遠出はしないというライフスタイルならばキャブコンだ。その一方で、ときには人や荷物をたくさん乗せるなど、キャンプ以外でクルマを使う生活をするというユーザーならトレーラーを選ぶと良いそうだ。

 さらに、クルマはクルマとして楽しみたいというユーザーにもトレーラーはオススメ。実際にマツダ・ロードスターでトレーラーを引いてキャンプに行くユーザーもいるそうだ。ただし、牽引免許の必要ない車重750kg以下のタイプのトレーラーは、一般的にベッド定員は4人以下。ミニバンでフル乗車ならいざしらず、ワゴンやセダンでの牽引は4人までのキャンプが限界といえるだろう。

 すなわち、キャンプに行く人数が多いならば、乗車定員や就寝人数が6人というタイプが多いキャブコンを選びたい。トレーラーとは違って、外出時の駐車スペース探しに苦労する心配も少なくて済む。

 まったくユーザー層が交わらないように思えたキャブコンとキャンピングトレーラーだったが、じつはライフスタイルでどちらも選ぶべき候補になるということだ。また、キャブコンは背の高いボディ、トレーラーは独特の動きといった、それぞれで運転する難しさがあることも付け加えておこう。

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