第4戦となるそのマーティンズビル・スピードウェイのコースを250周(レース距離131.5マイル=約210km)で争う「TrüNorth Global 250」は、#51トヨタ・タンドラに乗るカイル・ブッシュが優勝を収めた。マーティンズビルのコースは1周が1kmに満たない0.526マイル(846m)のショート・オーバル・コース。直線2本と2つのコーナーを組み合わせたようなレイアウト(そのためペーパークリップという愛称で呼ばれることが多い)で、コースのアウト側はアスファルト、コーナーのイン側だけコンクリートとなっている複合路面。そのバンク角度は12度とフラットに近い。マシンのセッティングは難しく、右フロントタイヤへの負荷が大きいのも特徴だ。
このシリーズの昨年のチャンピオンチーム「Hattori Racing Enterprises(HRE)」を率いる服部茂章氏は、NASCAR唯一の日本人オーナー。今季は、若手ドライバーAustin Hill(オースティン・ヒル)選手を起用。今シーズン、HREの16号車は開幕戦優勝、そして第2戦7位、第3戦リタイア(82周)という結果で、4戦目からの2連戦を迎えることとなった。今回は第2戦と同じく「United Rentals」のスポンサーカラーで「#16 UNITED RENTALS TOYOTA TUNDRA」が出場した。
十分な戦闘力を持つマシンに仕上げられた「#16 UNITED RENTALS TOYOTA TUNDRA」は、午後2時、5列目インサイドのグリッドからスタートした。まず70周で行わる第1ステージで序盤から徐々に順位を上げていくことに成功し、一時5番手にまでポジションアップするなどトップ10内でのポジションをキープ。第1ステージは8位でフィニッシュし3ポイントを獲得し、続く第2ステージ(70周)では、あえてコースにステイすることをチョイスし、80周目の第2ステージスタート時は先頭に立って、レースをリードする。