クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • SPORT
  • プロドライバーが教える!タイヤのグリップ力を120%発揮させる走り方
SPORT
share:

プロドライバーが教える!タイヤのグリップ力を120%発揮させる走り方

投稿日:

TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

タイヤと路面の摩擦係数×荷重で決まる

 クルマの運動性能はタイヤのグリップ力によって支配されている。別の言い方をすると、タイヤが運動性能を発揮できる範囲=グリップ力が保てている範囲が、そのクルマがコントロールできる範囲になる。そのタイヤのグリップ力は何で決まるかというと、「タイヤと路面の摩擦係数×荷重」できまる。

摩擦円からはみ出さない運転が重要

 つまりハイグリップタイヤを履けばグリップ力は大きくなるし、アイスバーンなど滑りやすい路面になればグリップ力は小さくなる。同じタイヤ、同じ路面でも、タイヤにかかる荷重が大きくなれば、グリップ力は大きくなる。その、タイヤのグリップ力には限界があり、コーナリングのための横方向のグリップ力(CF=コーナリングフォース)と、加速・減速のための縦方向のグリップ力はトレードオフの関係にある。走行中はタイヤの縦と横のグリップを奪い合っている状況が続いてるわけ。その関係をわかりやすく模式化したものが、いわゆる「摩擦円(フリクションサークル)」というものだ。

 この「摩擦円」は、厳密にいうと正円ではないのだが、通常はイメージしやすいように正円で描かれている。図を見ればわかるとおり、フルブレーキで縦方向にグリップ力をすべて使い切っているときは、ステアリングを切っても基本的に曲がる力は発生しない。また、タイヤの横方向の力を全部使いきってコーナリングしているときは、少しでもブレーキを踏むとアンダーステア、アクセルを踏み足しても「摩擦円」から飛び出して、クルマはブレークしてしまう。

 というわけで、この「摩擦円」の縁の淵を、タイヤのグリップ力の限界=「10」のグリップだとすると、サーキットで速く走ろうとした場合、ブレーキングで縦方向のグリップを「10」まで使う。そしてステアリングを切り込むのに合わせて、ブレーキペダルを戻しながら縦方向のグリップを「10→9→8→7……」と減らしていき、その減らした分だけステアリングを切って、横方向のグリップを「0→1→2→3……」と増やしていくのがひとつの理想。

12

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS