必要不可欠なフェンダーやハーネスが復活
NISMO(ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル)は、日産スカイラインGT-R用の「NISMOヘリテージパーツ」として、RB26DETT型2.6リッター直列6気筒エンジンのシリンダーブロックやシリンダーヘッドなど、24アイテムを追加して発売した。
日産自動車とNISMO、オーテックジャパンの3社が、製造廃止になった日産の旧モデルの純正補修部品をサプライヤーと共同で再び供給しようというのが、NISMOヘリテージパーツだ。旧車ユーザーが少しでも長く乗り続けられるよう、可能な範囲でサポートするNISMOヘリテージ活動の一環として行なわれている。
なおサプライヤーの中には継続生産が困難な会社もあり、その場合は代替やリプレイス、リビルトやオーバーホール、NISMOチューニングパーツでの対応も検討されている。
このプロジェクトが開始されたのが、2017年の秋。同年12月1日に第1弾として、1989年8月から1995年1月に販売されたR32型スカイラインGT-R(BNR32)用のNISMOヘリテージパーツを供給開始。2018年2月には16アイテムが追加された。
そして2018年11月には、1995年1月から1999年1月に販売されたR33型スカイラインGT-R(BCNR33)用と、1999年1月から2002年8月に販売されたR34型スカイラインGT-R(BNR34)用のパーツにまで、さらにラインアップを拡大している。
今回追加されたのは、BNR32/BCNR33/BNR34に搭載されていた直列6気筒エンジン(RB26DETT型)のシリンダーブロックやシリンダーヘッドなど24アイテム。価格は1800円(COVER-WIPER ARM/税別、以下同)から42万5000円(BLOCK CYLINDER)となっている。
その中でも注目なのが、BNR32用のリヤフェンダーだ。同車にとって錆が発生しやすいウイークポイントでもあり、再生産が望まれていたパーツのひとつ。
BNR32用のルーフパネルも追加された。それ以上にフェンダーやコアサポートの再販を望む声は多い。ただ、当時のプレス用の金型が使える状況で残っていないなど、パーツ再販するにはかなりの難題が山積しているそうだ。
このほか、近年は社外品も出てきているエンジンハーネス、ほとんどのスカイラインGT-Rに錆が発生していると言われているリヤワイパーのモーターも追加された。しかし、一番需要が高そうなBNR32用ではなく、BCNR33用だった。