デジタル地図との連携で高度な支援を実現
AIを活用したアルゴリズムにより、まぶたの開閉時間だけでなく、まばたきの回数や顔の傾きなどを検知し、リアルタイムに眠気を判断して警告する通信型2カメラドライブレコーダー「TMX-DM03」をパイオニアが発表。4月に発売を開始する。
カーナビなど自動車関連AV機器を製造販売するパイオニアは、2017年4月より既販車向けの先進運転支援システム「Intelligent Pilot(インテリジェントパイロット)」の提供を開始してる。このシステムは、デジタル地図などを活用した「事故リスク予測プラットフォーム」と常時通信型IoT デバイスを連携させ、運転時の事故発生を未然に防ぐなど、安全運転支援の実現を目指すものだ。
ドライバーモニタリング機能を搭載
「Intelligent Pilot(インテリジェントパイロット)」シリーズに新たに加わった通信型2カメラドライブレコーダー「TMX-DM03」は、ドライバーの疲労や居眠りに起因する自動車事故を防ぐため、眠気やわき見の検知が可能なドライバーモニタリング機能を搭載。車内向きのカメラでドライバーの状態をリアルタイムに把握し、さらなる安全運転支援が可能となるという。
「眠気検知」は、AIを活用したアルゴリズムにより、まぶたの開閉時間だけでなく、まばたきの回数や顔の傾きなどを検知し、リアルタイムに眠気を判断して警告。「わき見検知」は、顔の傾き角度・時間を検知して、リアルタイムにわき見を判断して警告する。今後は、個人認証などの機能も拡大されるそうだ。
もちろん、ドライバーを監視するだけでなく、前方車両接近検知機能で同一走行レーンの前方車両との距離が接近したことを検知して警告したり、片寄走行検知機能はレーンに偏った走行をすると注意喚起をする。
リアルタイムで事故のリスクを予測も可能
このほか、デジタル地図とGPS、通信機能を使い、パイオニアが蓄積してきた事故発生多発地点、天気などの情報をもとに、リアルタイムで事故のリスクを予測。そのリスクが高いと判断すると注意喚起や警告を発するようになっている。
なお、ドライブレオーダーとしての機能として、200万画素の録画ができるCMOSセンサーカメラを採用。前後カメラ一体型でモニターサイズは2.4インチのタッチパネルとなっている。