その名もズバリ「#ジムニー女子」
軽自動車専門エアロパーツメーカー「KLC(ケーエルシー)」の、新型ジムニー専用ブランド『Heritage(ヘリテイジ)』。継承や伝統を意味するこの名前を模したジムニーはそこはかとなくノスタルジーで、カッコいいというよりはおしゃれな雰囲気。
同ブランドが目指しているのはまさにそこで、新型ジムニーのボディキットといえばメルセデス・ベンツGクラスルックなものが多いなか、それとは違うベクトルを向いた意匠を採用。同ブランドよりボディキットは2種類設定されているのだが、今回紹介するのが「#ジムニー女子」、もうひとつが(ご察しかも知れないが)「#ジムニー男子」。前者はかわいさを、後者はかっこよさを意識したデザイン採用し、デモカー自体もそういった雰囲気に仕上げている。
【フロントグリル】
フロントグリルのデザインはトヨタ40系ランドクルーザーをオマージュ。実はこの形、先々代JA22系のジムニーカスタムで爆発的にヒットしたデザインで、それを新型でも再現。その上で22系についている光軸調整の穴を再現したり、またグリル作成にあたってそれ自体の厚みを極力薄くするため、一度えぐってから成形し奥行き感を出すなど、エアロパーツメーカーとしての技術をしっかりフィードバック。「同じようなデザインのグリルは結構あるけど、違いを見て頂きたいです」とは同社の川原代表。
【フロントバンパー】
フロントバンパーはあえてフォグを設定せずにスッキリと。これはJA22系ジムニーを意識しているのだが、サイドへ向かう際のプレスラインの角度等は現行モデルのJB64系ジムニーの形状に合わせる。バンパー下まわりは本来ならスキッドプレート化するところだが、このバンパーの雰囲気には合わないのでデザインを盛り込まずにプレーンな形状でフィニッシュ。黒とシルバーの塗り分けはシルバー部分の厚みを薄く見せつつも余計な部分は隠すため。
【タイヤ&ホイール】
ホイールは森田システムの『Daytona’s』。いわゆる鉄ちん風のディスクデザインが採用されているのだが、注目はその色。あえてメッキを選ぶ事でブランドコンセプトのノスタルジックなテイストを足元でも演出する狙い。ヴィツァータイヤのホワイトリボン付きタイヤを合わせれば、どこかクラシカルアメリ
カンな足に見えてくるから不思議。
【スプリング】
車高はリフトアップサスペンション『轟(とどろき)』で3センチUP。同スプリングは「ちょいアゲ」がコンセプト。しかも車種毎の車重を計算した上でのバネレート算出をしている専用設計。ただ上がればいいのではなく、上げて快適に走れるというのもポイント。もちろん車検をパスできる範囲のアップ量だ。
【マフラーカッター】
ダウンテールデザインのマフラーはボルトオンで固定が可能なカッタータイプ。低コストで大きく印象が変わるアイテムというのも開発コンセプトなのでカッターに。実はエアロパーツの構成が、フロントグリルとフロントバンパーだけなのもそれが理由。
【シートカバー】
シートカバーはデニム“風”デザイン。デニム特有の色移りや色落ちの心配がなく、デニム生地を使ったカバーよりも低コストで仕上げられるのがポイント。現在最終調整中でリリースはまもなくとのこと。
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キャロッセ