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オーナー歴25年の本音「キャンピングカーを買ってよかったこと、困ったこと」

投稿日:

TEXT: さいば☆しん

キャンピングカーを買って困ったこと

 キャンピングカーは「走る家」とも言えるため、ある程度の居住性を求めると、車体は大きくなりがち。ワタクシが所有するキャブコン(トラックベースのキャンピングカー)は、意外と運転はラクで視認性もいいですが、「荷物満載の引越しトラック」を運転する気持ちで慎重に運転しなければいけません。というわけで、他にもネックと感じたことを紹介しましょう。

1)駐車場探しに困る

 例えば私の所有するキャンピングカーの全高は3m。車種にもよりますが、高さ制限で利用できない駐車場があることを把握しなければいけません。もちろん立体駐車場は使用不可能。都市部の駐車場や、郊外でもドライブスルーは、殆ど入れずスルーしています。

 また、コインパーキングの入口と出口の屋根も要注意。このような不便な点を避けたいならば、全高2mほどのバンコン(バンベースのキャンピングカー)を選ぶといいでしょう。

2)労力が倍以上かかる洗車

 これはもう、普通車の2~3台分と言っても過言ではありません。スクエア形状のボディは面積も広いため、洗車には一日たっぷりと時間がかかります。それも、屋根に登ったり、降りたりの3次元洗車。若い頃は、ダイエットにもなると痩せ我慢を言ってましたが、流石に年を取ってくると、下手すると屋根から落ちる恐れもあるので、ご自身で洗う方は注意が必要です。

3)所詮は大きくて重たいクルマ

 前述でも荷物満載の引越しトラックと表現しましたが、自動車感覚のように軽快な走りはできません。車種にもよりますが、走行安定性やブレーキ性能は普通車やバンコンに比べて劣るので、山道や高速道路では走行車線(登坂車線)を走行することになるため、人によってはストレスに感じることがあるでしょう。

 実はワタクシ、若かりし頃に購入したキャンピングカーの時(2台目)は、亀さんドライブに嫌気が差して、格安のスポーツカーを別途購入した経緯があります。キャンピングカーでは味わえないドライビング感覚に酔いましたが、非日常感を味わえるという点では役不足。結局、数ヶ月の浮気は終わり、本妻のキャンピングカーの元に帰ったのでした。

 世の中、完璧なものはありません。その人にとって、何が大切なのか、より多く満足させてくれるものはなにか。私にとっては、やっぱりキャンピングカーだったんです。夏の暑さ対策や維持費は必要になりますが、定年後のシニア旅や子供との思い出づくり、ペットを連れてなかなか宿泊施設に泊まるのが難しい人達にとって、非常に魅力的な選択肢だと思いますよ。

 私はトラックベースのキャブコンというタイプでしたが、まずは乗用車感覚で乗れるバンコンからスタートしてみてはいかがでしょうか。

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