クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

ワークスチーム
share:

ミニバンなのに走りも楽しい! ワークス仕立ての本格派モデル4選

投稿日:

TEXT: 山本晋也  PHOTO: Auto Messe Web編集部

純正チューニングな高品質コンプリートカー

 ミニバンは人を運ぶためのクルマであって、そこにファントゥドライブを求めるのはナンセンス。スポーツカーを愛するユーザーからそうした声が聞こえてくるのは、クルマの運動性能が物理の法則から逃れられないことを考えると納得できる面もあるが、だからといってミニバンはつまらない乗り物と言い切ってしまうのも疑問だ。

 チューニングやカスタマイズ次第では、ミニバンでも走りを楽しむことができるはず。その好サンプルとなるのは自動車メーカー自身がスポーティに仕上げたモデルたち。純正チューニングを受けたコンプリートカーといえる走りのミニバンを見てみよう。

日産・セレナNISMO

 レッドラインのアクセントが、いかにもレーシーな雰囲気を強める「セレナ NISMO」。2リッター直噴エンジンにモーターアシストを組み合わせたグレードをベースに、NISMO専用のフロントグリル、エアダクトを備えた専用フロントバンパー、専用リヤスポイラーを装備。いずれも空力を考慮したものでダウンフォースを高めることが期待できるエアロパーツだ。

 さらに足元をみればファミリー向けモデルと一線を画した走りを期待させるタイヤ、POTENZA Adrenalin RE003(205/50R17)を履く。このタイヤを活かすための専用サスペンションだけでなく、9か所のボディ補強デバイスも与えられた。

 また、電動パワーステアリングのセッティングも専用に煮詰められるというこだわり。パワートレインや最高出力や最大トルクはベース車のままだが、専用ECUやスポーツマフラーによって、過渡特性をNISMOテイストに仕上げている。(メーカー希望小売価格:342万4680円)

 

ホンダ・ステップワゴン モデューロX

 ホンダの純正アクセサリーメーカーであるホンダアクセス社のエンジニアが「ドライバーの楽しめること」をテーマに磨き上げていったコンプリートカーが「モデューロX」シリーズ。高速安定性への寄与など実効空力を目指したアピアランスや、専用セッティングのサスペンションなど、走りをレベルアップするチューニングを施している。

 そんなセッティングには、ホンダのテストコースを利用しているのもモデューロならではのポイント。また、生産も量産工場で行なっており、あらゆる面で量産車クオリティのコンプリートカーとなる。最新モデルといえるステップワゴン・モデューロXは、1.5リッターターボと2リッターハイブリッドのそれぞれに設定。

 インテリアについても、専用ブラックコンビシートや本革セレクトレバー、ピアノブラックのミドルパッドに専用フロアカーペットなどでクオリティを高めている。(メーカー希望小売価格:351万円~399万6000円)

 

ホンダ・フリード モデューロX

 ホンダアクセスによるコンプリートカー「モデューロX」には、もう一台ミニバンをベースとしたモデルが存在。それがフリード・モデューロXだ。パワートレインはベース車と同様、1.5リッターガソリンエンジンと1.5リッターハイブリッドを設定し、それぞれ6人乗りと7人乗りを用意する。

 駆動方式はFFのみとなる。ミニバンに求められる快適性とドライバーズカーとしてのハンドリングを両立すべく、タイヤサイズはあえて15インチのまま、サスペンションを引き締めているのがフリード・モデューロXのポイント。フロントエアロバンパーやリアロアスカートといった実効空力アイテムも、モデューロXのアイデンティティだ。

 ブラック×モカのコンビシート、本革巻きステアリング、ピアノブラックのインパネミドルエリアといったコンプリートカーらしいインテリアも魅力といえよう。(メーカー希望小売価格:283万680円~315万2520円)

 

トヨタ・ヴォクシー/ノア GR SPORT

 WECやWRCといった世界選手権で活躍するTOYOTA GAZOO Racingの技術と情熱を注ぎ込んだスポーツカーブランドが「GR」。そのオリジナルモデルとして「GRスープラ」を生み出したことも話題だが、ラインナップにはエントリースポーツモデルとして「GR SPORT」が用意されている。トヨタの既存モデルにGRのテイストを加えたコンプリート仕様ともいえるモデルだ。

 そしてGR SPORTのラインアップには、ノアとヴォクシーというミニバンも含まれる。いずれもパワートレインは2リッターエンジンにCVTを組み合わせたもので、駆動方式はFF。ハイブリッドも用意するノア/ヴォクシーだが、GR SPORTの素材にふさわしいのはガソリンエンジン車ということだろう。

 それぞれフロントグリルやバンパーを専用品とすることでオリジナルのフロントマスクを実現、リヤバンパーやバックドアガーニッシュなどで後ろ姿も引き締め。足元はPOTENZA RE050A(215/45R18)となり、それに合わせて専用ローダウンサスペンションを組み合わせた。

 さらにブレーキパッドも専用のスポーツタイプ、車体剛性を高めるための各種メンバーブレースや床下スパッツといった空力デバイスなどを適切に追加しているのもメーカーチューンならではだ。インテリアではGRに共通の小径ステアリングやスポーツシート、アルミペダルによってスポーティに磨き上げられたコクピットはスポーツモデルと呼ぶにふさわしいムードを放つ。(メーカー希望小売価格:324万6480円)

すべて表示

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS