三菱 コルトラリーアートバージョンR
三菱のコンパクトカー、コルトをベースにしたホットハッチ。ライバルとなる、スイフトスポーツやフィットRS、デミオスポルトと違い、1.5リッターエンジン+ターボというのが大きな特徴だ。
軽量ボディに必要十分な163馬力を発生。ゲトラグ製5速MT、レカロシート(オプション)というパッケージで、ボディもスポット増しで補強されるなど、コルトのエボリューション版として、侮れないポテンシャルを持っていた。
パワーのあるFF車(前輪駆動)の割に回頭性がよく、ドライビングプレジャーは上々。いまでも十分なパフォーマンスを持つ一台といえる。中古車の平均価格も40万円前後とお手頃。
スズキ・スイフトスポーツ(ZC31S)
コンパクトカー部門というか、“スイスポ”という新しいジャンルを作ってしまったような一台。ZC31Sは、スイフトスポーツの2代目で、1.6リッター125馬力のM16A型エンジンを搭載。モンロー製のダンパーや4輪ディスクブレーキを採用し、オプションでレカロシートも用意されていた。
素直なシャシー特性だったものの、エンジンパワーにもう少し余裕があって欲しかったのも事実。そこはアフターパーツもけっこう豊富なので、チューニングの幅を楽しんでほしい。
クルマのキャラクター的にハードに使われてきた個体が多いので、過度にイジってある中古車はなるべく避けたい。人気車ゆえに中古車価格はやや高め。しかし、50万円以下の個体も少なくはない。
輸入車
輸入車でスポーツドライビングを楽しむのも悪くはない。例えば、BMWの初代ミニ(R50系)なら、コンパクトで素直なFF車で面白い。車体のバランスやハンドリング、コーナリング性能も、じつは高いレベルを持っている。中古車も40万円ぐらいがひとつの目安。
またBMWの3シリーズ(E90)も、FRの傑作車として選択肢に入れてもいい。60万円前後が相場だが、探せば50万円ぐらいの個体も見つかる。ちょっと車体が大きいのが気になるが・・・。さらに先代のE46型だと、年式的にトラブルが出てくる心配もある。出モノがあれば、ボディがコンパクトなE46型もターゲットに入れておきたい。大物トラブルが発生したときの修理費は、E46型のほうが全般的に安い。