広いラゲッジスペースを有効に使うことが可能
朝の早いイベントや仕事に行く、旅の途中で宿が取れない時など、車中泊ができるクルマはやはり有難いものである。そんなとき3列シートミニバンで快適な車中泊ができるのは当然なので、今回はあえてそれ以外のジャンルで快適に車中泊ができるクルマを選んでみた。
・トヨタ プレミオ&アリオン【セダン】
プレミオ&アリオンはセダンとしては珍しく前後シートのフルフラットが可能で、室内長自体も十分以上に確保されているので、長期間でなければ車中泊も快適だ。加えてトランクスルーもできるので、マットと寝袋があればキャビンとラゲッジスペースをつないだ空間で寝るという方法にも対応する。なおマークXもプレミオ&アリオンと同じシートアレンジが可能だ。
・ホンダ フィット【コンパクトカー】
フィットも前後シートのフルフラットが可能なので、それだけでも十分快適に眠ることができる。さらにリアシートはフラットに床下に収納できるので、そのスペースを対角線に使えば大柄な人の睡眠にも対応してくれる。過去のコンパクトカーでは歴代フィットに加え、初代と2代目のデミオも前後シートのフルフラットが可能で寝やすいクルマだった。
・ホンダ フリード+【2列シートのプチバン】
車中泊も想定しているフリード+はラゲッジスペースと後席をボードでつなぐと、2人が寝ることも可能な広いスペースが現れ快適。さらに車中泊の際に置き場に困ることがある荷物は、ラゲッジスペースをボードで区切った下のスペースに入れることもできるので、広いスペースを無駄なく使うことができ抜かりない。
・三菱 アウトランダーPHEV【SUV】
アウトランダーPHEVは車中泊をするなら後席とラゲッジスペースをつないだスペースを使うことになり、この点ではSUVとして平均的である。では何が優れているのかと言えば、大容量のバッテリーを積むプラグインハイブリッドカーだけに充電後にセーブモードでキープするか、チャージモードで走行中貯めた電気が使えることである。
クルマで電気が使えればホットプレートなどを使ったアウトドア、ケトルで沸かしたお湯でコーヒーやスープを飲む、パソコンを使う、エンジンを掛けずにエアコンを使って快適に過ごせるなど、車中泊でできることは一気に広がる。そのためアウトランダーPHEVベースのポップアップルーフを持つキャンピングカーもあり、あっては欲しくない災害の時にはガソリンがあれば常時発電できるアウトランダーPHEVは大活躍する。
・ホンダN-VAN【軽自動車】
ハイトワゴンやスーパーハイトワゴンといった軽自動車は前後シートのフルフラットができることが多い上のに加え、スペースも広いので車中泊しやすいクルマは多い。その中で秀でているのは何かと「1人旅であれば」という条件は付くが、N-VANである。
軽1BOXバンの役割も持つN-VANは後席に加え、助手席もフラットに床下収納ができるので長く広いスペースが現れ、マットや寝袋は必須にせよ快適に眠れるのに加え、小さなテーブルを置いていろいろできるくらいのスペースまで持つ。また網戸のようなものやシェードなど、車中泊に便利に使えるディーラーオプション品が充実しているのも大きな魅力だ。