機能性に優れるカントリーテイスト
キャンプ用品大手メーカーといえばキャプテンスタッグ。経営母体は金属加工で名高い新潟・燕三条市のパール金属です。同社のステンレス製品は加工精度も高くお手頃価格で販売されており、キャンプギアの定番ブランドと言っていいでしょう。そのキャプテンスタッグが木工製品に力を入れているとのこと。
「竹・マホガニーといったウッド素材で食器やラック、テーブルなどのアウトドアファニチャーを開発しています。これまでキャンプ用品といえば金属製品が多かったのですが、木のぬくもりや優しさ、使いこなすうちに馴染んでいく風合いがキャンプに合いますよね」(パール金属 アウトドア事業部企画開発室 中山浩之さん)。
一方、海外から日本のキャンプ市場に商品展開するブランドも現れました。台湾のウッドギアブランドBLACK DESGINの製品。コンテナでありながらテーブル、ラックとして機能します。
開発中の鉄製パネルにはバーナーを設置することもできるようにするとのこと。松材が美しく金属パーツも丁寧な仕上げで高級感のあるアウトドアファニチャーです。
キャンパーのニーズをくすぐる多彩なギア
日本に進出したもうひとつの海外ブランド、台湾のSoul Whatからは薪ストーブを設置可能なテントが出品されていました。底面のグランドシートをあえて取り去り土間になるアイデア。煙突出しの小窓も付いてます。
近年、キャンプ場で直火の焚き火がしにくくなりましたが、地面を傷めず汚さない焚き火台はキャンプの必須アイテムとなりました。そして、最近ブームの兆しなのが冬キャンプ用のポータブル薪ストーブです。テンマクデザインのウッドストーブは煙突周りにあるウォータータンクで常時熱い湯を沸かせるというもの。こちらのタンクには蛇口が付いているので直接お湯を注ぐことができます。テント脇の焚き火ではなかなか暖まらない冬のキャンプで、薪ストーブは強い助っ人でしょう。
ワイルド&ハードなキャンプではあまりお目にかかりませんが、女子キャンプやファミリーキャンプで活躍しそうなのがLEDデコレーションライトです。クリスマスツリーのようなランプデコレーションは自分たちのテントサイトの目印になりますし、夜間に足を引っかけそうなガイロープに沿わせれば安全確保にもなりそうですね。もちろん室内パーティでも使えるアウト&イン両用の優れものです。
無骨なミリタリーカラーのコンテナはplywoodのORI-CON SHELFという製品。使わないときは平たく折り畳め、数段重ねるスタッキング状態でも横の窓から中身を取り出せるというものです。コンテナは自宅では収納ボックスにできます。上蓋を開けずに出し入れできるのは便利。
さて、ざっとご紹介しましたが、各ブランド共に心憎いほどキャンパーのニーズに応えようとアイデア満載の製品を開発している意気込みが伝わってきます。キャンプギアはデザインやカラーリングのみならず、実際にキャンプで機能する性能や耐久性が求められます。あるとないとで大きく変わるキャンプギア。それゆえ、キャンパーを惹き付けてやまない魅力が溢れています。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。