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キャンプ用品で女子力アップ! 好感度を上げる最新アウトドアグッズ事情

アウトドアギアもオシャレ競争が勃発

 代々木公園で開催されたアウトドアデイJAPAN2019の会場で特に目を引いたのは、キャンプ用品がとてもカラフルでファッショナブルになったことでしょうか。流行色は景気を現すと言いますが、ここ数年ビビットなボティカラーのSUV軽自動車が大ヒットしたり、時代が明るさを取り戻してきたようです。

 本当に景気が良いのかはわかりませんが、少なくとも、キャンプブームの背景には余暇をアウトドアで楽しみたい人々のアクティブな気分が反映されているような気がします。そんな数あるキャンプギアの中から、ビビッドなカラーで注目したアイテムをご紹介したいと思います。

 CHUMSはブービーバード(カツオドリ)のロゴマークが可愛いアウトドアファッションのブランドですが、テントやチェアなどキャンプ用品もリリースしています。

 2019モデルのテントはタイダイ(絞り染め)柄やサイケデリック柄などポップでカラフル。アメリカンカジュアルらしい楽しいデザインです。女性やファミリーにも人気が出そうですね。

「創業者がリバーガイド出身ですから機能性や素材といった品質にもこだわりがあります。アウトドアを満喫してわいわいと楽しめるようなラインアップを揃えています」(ランドウエル 広報宣伝部 渡部麻里さん)。CHUMSファンは要チェックです。

 

女子キャンプにアパレルも参入

 ここ数年、ネット上で見られるようになった「女子キャンプ」「キャンプ女子」というワード。女性たちが自分たちのお気に入りのテントやキャンプギアを揃えて、ガールズトークを楽しみながらアウトドアを満喫する。そんな新しいスタイルが徐々に拡散しているようです。 

 会場でひときわ華やかなテントを設営してたのはヨガウエアなどを手がけるクレイズ。出品していたのはゴージャスな花柄のドームテント。見た目のインパクトは絶大です。

 インスタ映えする女子ビーチキャンプをイメージして製作したのが白いテント。サイドを巻き上げられたり、虫除けメッシュも備え、日中は日除けテントとしても快適そうです。ワイルドな男子キャンプとは一線を画すファンシーなテントですね。

 さらにヨガウエアからヒントを得て開発したのが3wayスリーピングバッグ。「寝袋ですがファスナーで分割しベンチコート、ジャケットとしても着られるようにしました。女性が自然の中でリラックスできて暖かい機能的なウエアです」(株式会社クレイズ デザイナー 中村ユキさん)。

 同社はこれまでキャンプ市場には参入していなかったものの、女性の活動範囲がアウトドアに拡大した女子キャンプブームを受け、今後も新しい視点とアイデアで製品を開発する予定だとのこと。いわゆる「畑違い」の企業がどんなユニークな製品を投入するか楽しみです。

 

機能性に優れるカントリーテイスト

 キャンプ用品大手メーカーといえばキャプテンスタッグ。経営母体は金属加工で名高い新潟・燕三条市のパール金属です。同社のステンレス製品は加工精度も高くお手頃価格で販売されており、キャンプギアの定番ブランドと言っていいでしょう。そのキャプテンスタッグが木工製品に力を入れているとのこと。

「竹・マホガニーといったウッド素材で食器やラック、テーブルなどのアウトドアファニチャーを開発しています。これまでキャンプ用品といえば金属製品が多かったのですが、木のぬくもりや優しさ、使いこなすうちに馴染んでいく風合いがキャンプに合いますよね」(パール金属 アウトドア事業部企画開発室 中山浩之さん)。

 一方、海外から日本のキャンプ市場に商品展開するブランドも現れました。台湾のウッドギアブランドBLACK DESGINの製品。コンテナでありながらテーブル、ラックとして機能します。

 開発中の鉄製パネルにはバーナーを設置することもできるようにするとのこと。松材が美しく金属パーツも丁寧な仕上げで高級感のあるアウトドアファニチャーです。

 

キャンパーのニーズをくすぐる多彩なギア

 日本に進出したもうひとつの海外ブランド、台湾のSoul Whatからは薪ストーブを設置可能なテントが出品されていました。底面のグランドシートをあえて取り去り土間になるアイデア。煙突出しの小窓も付いてます。

 近年、キャンプ場で直火の焚き火がしにくくなりましたが、地面を傷めず汚さない焚き火台はキャンプの必須アイテムとなりました。そして、最近ブームの兆しなのが冬キャンプ用のポータブル薪ストーブです。テンマクデザインのウッドストーブは煙突周りにあるウォータータンクで常時熱い湯を沸かせるというもの。こちらのタンクには蛇口が付いているので直接お湯を注ぐことができます。テント脇の焚き火ではなかなか暖まらない冬のキャンプで、薪ストーブは強い助っ人でしょう。

 ワイルド&ハードなキャンプではあまりお目にかかりませんが、女子キャンプやファミリーキャンプで活躍しそうなのがLEDデコレーションライトです。クリスマスツリーのようなランプデコレーションは自分たちのテントサイトの目印になりますし、夜間に足を引っかけそうなガイロープに沿わせれば安全確保にもなりそうですね。もちろん室内パーティでも使えるアウト&イン両用の優れものです。

 無骨なミリタリーカラーのコンテナはplywoodのORI-CON SHELFという製品。使わないときは平たく折り畳め、数段重ねるスタッキング状態でも横の窓から中身を取り出せるというものです。コンテナは自宅では収納ボックスにできます。上蓋を開けずに出し入れできるのは便利。

 さて、ざっとご紹介しましたが、各ブランド共に心憎いほどキャンパーのニーズに応えようとアイデア満載の製品を開発している意気込みが伝わってきます。キャンプギアはデザインやカラーリングのみならず、実際にキャンプで機能する性能や耐久性が求められます。あるとないとで大きく変わるキャンプギア。それゆえ、キャンパーを惹き付けてやまない魅力が溢れています。ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

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