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燃費改善やパワーアップが期待できる!? クルマのマフラーを交換するメリットとは

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

パワーアップを兼ね備えたモデルも登場

 クルマをチューニングするときに、エンジン系ではエアクリーナーとマフラー交換が定番メニュー。マフラー交換の目的は、排気効率の向上によるパワーアップ、リアビューのドレスアップ、サウンドチューン、軽量化といったところに集約される。一方で、音量規制は厳しくなっており、保安基準適合品で静粛性を求めるユーザーが増えているのも事実だ。

 その上で社外品のマフラーはノーマル以上の動力性能も期待されているため、マフラーメーカーはなかなか苦労しているところ。最近では回転数や車速に応じてパイプ内に設けたバルブをモーターで開閉し、街中での静粛性、心地よい排気音、そしてパワーアップといった要素を兼ね備えたマフラーも登場。今後はこれらのシステムが主流になっていくと予想される。また、燃費改善を掲げるマフラーも(ガナドール製など)も出てきていて、注目されている。

 その他のスペックや性能向上に関しても、一部のメーカーではホームページで各車種ごとに最高出力、最大トルク、音量、重量、中間加速など、ノーマルマフラーと比較したデータを公表。マフラーのパフォーマンスアップを確認するための指針となっている。

 また、音質=サウンドについては個人の好みもあるだろうが、これもメーカーのホームページで動画で装着後のサウンドを試聴できる場合があるので、聞き比べてみることをオススメする。

 もうひとつの楽しみであるドレスアップ効果は材料や形状の違い、1本出し、2本出し、4本出し、あるいはセンター出しなど、車種やエンジン形式によって選べるが広いのも社外マフラーの魅力。とくに材料の違いは、ルックスだけでなく、軽量化や耐久性、音質もかかわってくる。

 ノーマルマフラーはスチール製が多いが、社外マフラーはステンレス製が主流でチタン製も存在する。ともに腐食しにくく、スチールよりも軽量。音質はステンレスはやや重めの音、チタンはやや軽めの音になる傾向がある(材質だけでなく厚みの違いも影響)。

 またマフラーの軽量化は車重の軽量化にも繋がり、Z軸まわりの慣性重量が減らせるため、操縦性にも多少なりとも好影響を及ぼす。

 こうしたメリットはスポーツモデルに限ったことではなく、近年はSUV用、ワゴン用、エコカー用など、ユーザーニーズに応えるマフラーが増加。マフラーでカスタマイズする楽しみは、むしろ以前より広がってきているといってもいいぐらいだ。

 音量などを十二分に配慮したうえで、こだわりの1本を探してみてはどうだろうか。

【詳しくはこちら】

騒音値規制 
JASMA http://www.jasma.org/about_muffler/noise_value_restriction.html

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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