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東京の中心を60台の絢爛クラシックカーがパレードラン

THE銀座RUN エシカルミーティング開催

 8年目の開催となる「THE 銀座RUN Ehicial Meeting 春(以下:銀座RUN)」が令和元年5月6日に開催され、拠点となる東京都港区にある東京プリンスホテルに約60台の名車が集結した。

 銀座RUNはクルマ文化と環境の共存を目指しているイベントで、大会名にも添えられているエシカルミーティングの命名は、環境や社会に配慮している倫理的・道徳的なミーティングであるとの謂れがある。とはいえイベントの内容は、クルマと人間の間にある根源的なものを味わうべく東京の街を楽しくパレードして、その後集ったみんなと歓談する、といういたってシンプルなものだ。

 参加対象は、なんと1910年代から20世紀までに登場したクルマとのことだが、主催者の判断でそれ以降の年代のクルマでも参加することが出きるという。参加車両は国籍問わない分け隔てのないオープンな大会だ。

 例えばイギリスのロールスロイス「シルバーゴースト」(1913年製)、フランスのルノー「カラベル・コンバーチブル」(1959年製)、アメリカのキャデラック・クーペ・デビル(1959年製)、日本のトヨタ・コロナRT50(1966年製)・・・・・・、枚挙にいとまがない、すこぶるクルマを愛する方々のものばかりで、驚きのクラシックカーばかりでもないのが印象的だった。

 先導車には近年エコミッションとしてハイブリッド車であるトヨタ・プリウスを方々で走らせてきた、パリダカールラリー挑戦者の大御所でもある、横田起一郎さんがドライブ。「00号車」というゼッケンは、「令和だから『れい:0とわ:0』ということでゼロゼロ号車です」とすこぶる温和な会話でスタートした。年々参加台数も増え、ますます人気を集めているイベントだ。

 パレードランは、拠点となる東京プリンスホテルを出発し、東京駅、日本橋、靖国神社、半蔵門、青山一丁目、表参道、神宮前、根津美術館、国会議事堂前を通過し、築地から新橋経由で東京プリンスホテルに戻ってくるという、およそ38.7kmのルートを走行。新緑が芽生える東京の街並みを見ながら仲間同士でドライブを楽しむ参加者だが、普段見られない名車に街ゆく多くの人は魅了され、お互いに手を振る光景がそこここに見られた。

 残念ながら晴天とまではいかなかったが、大きなトラブルもなく全車完走した。ゴールデンウィーク最終日と言うこともあり、普段よりも空いている都内の道路をゆったりと走行することができたわけだ。

参加者の知識を高めるイベントに進化させたい

 主催者の根本さんは「2012年から晴海をメインに開催して、春の開催は4回目ですね。通算で8回目となります。クルマの楽しみ方は、人それぞれいろいろな楽しみ方がありますが、偏ったジャンルを決めない、敷居が低くて、誰でも楽しめるイベントを目指して『THE 銀座RUN Ehicial Meeting』を運営しています」

「例えば、誘った友達、女性や奥さんでも楽しめる内容じゃないと次は来ないんです。華やかでどこか雰囲気の良い大人の社交場として歩んでいきたいですね。それから、文化度を高めていきたいと思っています。具体的には、Stampit(スタンピット:オススメのスポットをまとめて友達や仲間とシェアして楽しむアプリ)といったスマートフォンのアプリケーションを使ったり、チェックポイントといった場所で文化が学べるシステムにしたりなど、スマホで勉強できるような感じにしていきたいですね」

「秋の『THE 銀座RUN Ehicial Meeting』は11月4日にやる予定をしています。詳細が決まり次第、皆さんにお知らせしていきたいですね」と語ってくれた。

 会場にいた女性は席の空いているクルマに乗り込み、なかなか珍しい旧車を楽しんでいた事も印象的。「楽しかった! また乗りたい」という声も多かった。ゴールデンウィークの締めくくりを趣味の仲間と過ごしたこのイベントは、タイトルどおり「Ehicial=真面目」で楽しい大人の一日であった。

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