マルカサービスのホイールが安心な理由
市販されているアルミホイールの多くは、中国を主にアジアで生産されている。無論、4つのホイールはクルマの重さを支えるだけでなく、曲がる、止まる、といった過酷な環境下で使用される重要なパーツ。品質や安全性だけは妥協したくないものだが、海外製と聞いて心配となのが”クオリティ”の問題だ。
ここに紹介する「RMP」も言わずもがな海外生産。デビューしたのは2015年と新しく、その名を知っている人は少ないと思うが、手がけているのはアフターホイールの国内シェア10%以上を誇るマルカサービスである。自動車関連パーツの卸売業を行なうだけでなく、オリジナルホイールも開発。ヴァーテックやシュナイダーといった多くのブランドを抱えており、RMPは同社オリジナルのトップブランドとして立ち上げられたのだ。
独自に課した厳格な安全基準
そんなマルカサービスが「Maruka Intelligent Design(マルカ・インテリジェント・デザイン/以下 MID)」というコーポレートブランドを立ち上げたのは4年前のこと。設計から生産にいたるまで、最高レベルを追求するという真意は、たとえエントリーモデルであってもすべてのオリジナルホイールに注がれている。もちろんRMPも然り。生産こそ海外で行なわれるが、流行を積極的に採用したデザインから品質管理まで、すべて日本国内で実施。もちろん重要な品質チェックもMIDの特別チームのもとで行なわれているのだ。
では、安全性&品質についての取り組みについて具体例を挙げよう。まずはホイールの安全基準として、国土交通省が定めたJWL(JWL-T)という基準がある。重要保安部品であるアルミホイールの品質や安全性を確保するため、自動車およびホイール製造者自らが試験を実施。基準に適合(自主認定)した製品にはJWL(もしくはトラックやバス用のJWL-T)のマークが刻印できるというものだ。
マルカサービスのアルミホイールは全モデルが対象となり、海外工場での検査にて品質や安全性が保証されているのだが、さらに国内にて同様の検査を実施。最も負担のかかるサイズ(ホイール)で検査を行なうなど、独自に品質管理を強化するという異例のチェック体制を取っている。「ホイール=重要保安部品」と考えるマルカサービス=MIDならではの発想が込められているのだ。
ちなみにマルカサービスのホイールは、車検やディーラーでの点検を配慮したサイズが多い。すなわち、リム幅やインセットは純正に近い設定となり、フェイス(ホイールのディスク面)は浅くなる。そこで、トップデザイナーたちは立体感や奥行きを生み出すための処理や工夫を投入。RMPシリーズも限られたキャンバスのなかで、線と面をコントロールして可能な限りの陰影を生み出すなど、MIDのデザイン魂が宿る。
それでは、次ページにて最新のRMPをご紹介しよう。