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安全性もタイムもアップ! サーキット走行前に下ろすべき車内の意外なモノ

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

ムダな積載物は走行時のデメリットに繋がる

 サーキット走行前の準備といえば、タイヤの空気圧やオイル量の確認など、メカニカルな部分を占める。しかし車内にも運が悪ければ大きな事故に繋がる、忘れていけないチェック事項が数多い。まだまだ経験の浅いビギナーはモチロン、場慣れしてきた中~上級者も初心に戻って認識してほしい。

 サーキット専用車とは異なり、通勤などにも使うクルマでは、車内には色々なモノを置いているはず。街乗りでは、それらが飛んでいく事態は考えにくいが、サーキットの強烈なGとなれば別のハナシ。ブレーキングやコーナーのたび荷物が動いては、運転に集中できないし、事故の原因にもなりかねない。そのためサーキット走行の前には、荷物をすべて下ろすというのが一般的だし、ドライバーズ・ブリーフィングでも説明されるはず。ココでは降ろすべき荷物がある特に注意したい箇所、忘れがちな箇所を中心に解説しよう。

 まずはトランク。車室と隔壁されているので積んだままでいい、と思うかもしれないが大きな間違い。ジャッキなど金属物は内装や他の積載物を傷付けるし、走行中に後ろでゴトゴト音がするのは集中力を削ぐ。

 それにチリも積もれば山となるで、タイム短縮やタイヤの消耗を考えても車重は少しでも軽いほどいい。軽量化でいうとスペアタイヤもそう。最近は装備されていないクルマも多いが、スペアタイヤのホイールは一般的に鉄製で重く、純正ジャッキと合わせれば10kgを超えることも珍しくない。サーキット走行中に使うことはあり得ず、積んでおく必要性もまた皆無といえるのだ。

 続いて車内というかフロア。足もとのフロアマットが走行中に何らかの理由でめくれ、操作に支障をきたしたりペダルの奥に挟まったりしたら大変だ。運転席だけで構わないので必ず外し、同時にシート下に空き缶など転がりそうなモノがないかも確認しよう。それとサンバイザーにペンやカードを挟んでいる人は、それらも外して別の場所に保管しておきたい。

 さらに注意したいのはモニターやレーダー探知機など、ダッシュボードの上に取り付けてある部品。ネジが緩んでいなければ平気と思うかもしれないが、クラッシュしたときに接続部から折れて、ドライバーに当たったりガラスを割る危険性がある。同じ理由で車載カメラの取り付けも念には念を入れよう。ガラスに吸盤で装着するタイプもロールケージに挟み込むタイプも、粘着力の高い布テープなどを使い確実に固定するのがマナーだ。

 過去に時速100km近い速度でコンクリートウォールに衝突した、車載映像を見たことがある。クラッシュの瞬間にカメラが外れたらしく映像が乱れ、アチコチにぶつかる衝突音だけが響いていた。幸いドライバーは無事だったが、ヘルメットを被っていようと危険なものは危険。二次災害を防ぐためにも必ず対策しておきたい。

 また横転して車両のガラスが割れ、CDなどがコースに散乱する場面に遭遇したことも。いずれも二次災害に繋がりかねないが、わずかな配慮で防ぐことは可能だ。他の参加者に迷惑をかけないためにも、走行前は室内やトランクを再確認するクセをつけるようにしよう。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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