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TRD、トヨタ 新型スープラのスタイルと性能を高める機能パーツ発売へ

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TEXT: Auto Messe Web編集部

リアルカーボンが生み出す機能性とスタイル

 5月17日、「TRD(ティー・アール・ディー)」ブランドで、モータースポーツ活動やカスタマイズパーツの展開を行なうトヨタカスタマイジング&ディベロップメントは、新型スープラの発表にあわせてGRパーツの発売を開始した。

 新型スープラといえば伝統の直列6気筒エンジンやFR(後輪駆動)レイアウトを持つ、トヨタの誇るスポーツカー。新たに4気筒エンジンも搭載し、先進の予防安全技術の設定など17年ぶりに復活を遂げたのだ。すでに今年の大阪オートメッセでTRDのコンセプトモデルが発表されたことは記憶に新しい。

 新型スポーツクーペに行なった味付けとして「徹底的なエアロダイナミクスを追及」と、トヨタのGRスープラ開発担当者の多田哲哉さんは語っていた。それゆえTRDとしてもルックス向上だけに止まらないメーカーワークスとして機能性アップもしっかりと図られている。

 そんなエアロパーツにはリアルカーボンを採用。軽量化を図るとともに、高級感と存在感をさらに際立たせるデザインとなっているほか、繊細なデザインと剛性を両立した19インチ鍛造アルミホイールも用意された。では、各部にじっくりと迫ってみよう。

 まずは3ピース構造を採用したフロントスポイラー。左右のフィンサイズを大型化することでダウンフォース効果を向上しつつ、高速走行時のリフトアップを大きく低減させる。

 次に形状をリファインしたサイドスカート。下面をカーボンで囲い込むデザインとすることで、車両側面の整流効果を高めながら低重心なフォルムを演出する。 ボディサイド面では、標準の加飾からリプレイスする設計のドアガーニッシュも設定。純正と置き換えることでカーボンが目を惹く曲面とフィンを構築しつつ、車両側面の走行風を整流して乱気流の発生を抑制する効果を持つ。

 さらに純正パーツにアドオンするリアサイドスポイラーは、エンドフィンの形状とサイズをリファイン。走行風をバンパー後方までスムーズに導いてリアのスタビリティを向上させる。

 エアロパーツの最後は、車両前後の空力バランスを均衡させるトランクスポイラー。フロントへのダウンフォースが過多傾向となる車両の前後空力バランスを調整する。伸びやかなフォルムも生み出す。

 そして、TRDによる解析と鍛造製法を採用した19インチ鍛造アルミホイール。強靭な剛性によるステアリングレスポンスや直進安定性の向上はもちろんのこと、ブレーキング時の不快な鳴き騒音を排除。新型スープラの持つ上質なフィーリングを損なわないよう設計されているという。また、大胆なコンケーブ形状が生み出す抑揚の効いたプロポーションも魅力といえよう。
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