ブレーキング時に振動が出る
続いては、ブレーキをかけた時にクルマがブルブルと振動するケース(ブレーキペダルにも振動が出るとき)。これはブレーキローターが熱で歪んでしまったり、割れてしまった場合に起こり得ます。ブレーキローターの歪みは、ローター交換となるので、費用は数千円から数万円となるでしょう。
ただ、ブレーキパッドがすり減った場合も、ブレーキを酷使するとこうした振動が出ることがあります。この場合はブレーキパッド代と交換工賃。こちらは数万円を覚悟しましょう。
もし、ブレーキペダルには振動が出ないけど、ハンドルや車体が振動するケースだとしたら、足まわりのブッシュ類のヘタリかもしれません。サスペンションの構造や部品の構成によって修理費は異なりますが、ブッシュだけの交換ならパーツ代は1万円くらいからとなります。
常に振動が出て徐々に大きくなる
最後にもっとも深刻なのは、ドライブシャフトの振動。FF(前輪駆動車)や4WDのクルマで、ハンドルをいっぱいに切ったままアクセルを踏み込むような運転や、車高を低くしていると、ドライブシャフトのジョイント部に負担が掛かりやすくなります。
ホイールバランスが崩れるのとは異なり、速度域に関係なくハンドルに振動が出たり、酷くなるとフロアからも振動が発生。そのままにしていると振動が大きくなってきて、最終的にドライブシャフトが折れることもあります。ドライブシャフト代+交換工賃で10万円ほどでしょうか。
振動は軽微なものから深刻なものまでさまざまありますので、「まぁ、いいか」と済まさず、きちんと点検をしてくださいね。