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燃費や乗り心地が悪化! ホイールのインチアップで生じるデメリット解消術

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

バランスを崩さない商品選びが必要

 ドレスアップの第一歩といえばホイールのインチアップ。大きなホイールと扁平率の低いタイヤとの組み合わせは、愛車をカッコいいルックスへと導くのだが、メリットだけじゃないのも事実だ。乗り心地や燃費の悪化といったマイナス面までを理解し、安全で快適なドレスアップを楽しもう。

 タイヤ&ホイールのインチアップによるメリットとデメリット。まずはメリットから考えてみよう。誰もが思い付くのは見た目のカッコよさであり、この点については改めて説明するまでもないだろう。また、インチアップは、タイヤ外径を合わせるために一般的に幅広化と低扁平化を伴う。幅が広くなれば設置面積が増えてグリップが増し、薄くなればタイヤのヨレが減ってステアリングを切ったときの反応がよくなる。さらにホイール内側の空間が広がれば、ブレーキをサイズアップも可能。だからこそ定番中の定番といえるメニューになったが、実は大なり小なりデメリットも存在するのだ。

 もっとも分かりやすいのは、静粛性、燃費、乗り心地の悪化。タイヤの幅が太くなれば設置面積が増えてロードノイズが大きくなるし、摩擦抵抗の増大は燃費の低下に繋がる。そしてタイヤが薄くなるとクッション性が低下し、段差や路面の継ぎ目などを越えたとき、乗り心地が悪くなったと感じてしまう。そしてインチアップによる重量増(ホイールが大径化して重くなる)は、燃費や運動性に悪影響を及ぼすことも忘れてはいけない。果たしてこうしたデメリットは、そのまま受け入れるしかないのだろうか。

 じつは、ノーマルとまったく同じレベルまでとはいかずとも、改善する方法はある。例えばロードノイズと燃費。市販タイヤには省燃費や静粛性を謳ったモデルが多く、それらをチョイスするのが第一歩といえる。

 続いてサイズ選び。基本的にはホイールのインチアップとタイヤの扁平化を相殺させ、全体での外径が変わらないようにするのが安全策。純正オプションで設定される大径ホイールと同じ考えで、それ以上を求めるならデメリットも甘受するしかない。極端なインチアップで外径が変わりすぎてスピードメーターに誤差が生じるし、車体への干渉など安全な走行に支障をきたす危険性もあるため、ノウハウを持ったプロショップに相談するのがオススメだ。

 重量増は軽量なホイールを選ぶことである程度は回避できるはず。特にスポーツ系のホイールなら製法やデザインにより、大幅に軽量化されたモデルもあるので、インチアップしても重量はノーマルと同等、なんてケースも決して珍しくない。同様にタイヤもサイズが一緒でも内部構造の違いで、メーカーやモデルにより重量差がある。静粛性など他の性能と両立できるかはさておき、知っておいて損はないだろう。

 インチアップのメリットとデメリットを把握し、かつ軽減するための手法も知っていれば、愛車のドレスアップがより楽しくなること間違いナシだ。

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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